拾われた先はキンプリハウス

『健康診断』 ページ17

S:海人



朝起きた時にね、
紫耀にぃが目の前にいてびっくり。




体調崩して結局ずっと寝てた。笑


だから、にぃたちにはバレたけど…



「んふふ。にぃ…おはよ」


紫耀「体調どう？」


「へーき」


紫耀「よかった。ほら廉くんも起きて？」



廉「……んぅ…zzz」



紫耀「あー、寝ないで。笑
ほら、手かしてあげるからね」



廉「……んぅ…」



紫耀「はい、起きた。
じゃあ、したいって朝ごはん食べておいで。」



あさってどうしても
食欲出ないよね。



「玄にぃ…ぎゅってする…」


　

なんか、今日すごく不安。



なんかいつもとみんなが違う気がする…



玄樹「ん、ぎゅってしようね。」



「…………(ふるふる)」



なにが違うのか、わからないけど
いつもと少し違う気がする。



玄樹「どうしたの？」



「………………ねむい…もっかいねたいの。」


　
玄樹「まだ、具合悪かったかな。
紫耀、海人くんの診察した？」



紫耀「したよ、大丈夫そうだった。」



え！いつの間にもしもししたの？



「玄にぃ、今日お休み？」



玄樹「うん、休みだよ。」



「ほんと！一緒に…折り紙…」




玄樹「今日さ、一緒にお出かけしよ？」



「えっ…おでかけ…どこに？」



僕はほとんど家から出たことなくて、
外に出るのがよくわからなくて。



玄樹「んー、どこ行こっか。
お花見か、ショッピングか。」



「…おはなみって、さくらみるやつ？」



玄樹「そうそう。どっちがいい？」



「おはなみしてみたいっ」



玄樹「廉くんは？お花見かショッピング」



廉「おはなみっ♪」



…
…
…



紫耀にぃと玄にぃに
手を握ってもらって車までいった。



「げんにぃ…てはなさないで。ぎゅっして」
　



玄樹「ちょっと待ってね、荷物だけ置きたい。」



「(ふるふる…)」




玄樹「…ごめん、紫耀。これ持ってて。
海人くん、抱っこでもいい？」



「っ！(こくん、こくん！)」



やった。だっこ♪♪




廉「っ、んっ、んっ…」



紫耀「ん？廉くんも抱っこする？」


廉「うん♪」



廉とお揃い！



玄樹「車ついたよ、一旦降りて。」



はやぁい…けど、
さっき一回わがまま言ったから我慢しないと。



「うん、ありがとう。」



そこからは、廉と手をつないで
車に乗った。



廉「お花見楽しみだね」



「うん♪」



だけど、ついた場所が、
嫌いな場所だった。



紫耀にぃと始めてあった場所…



嫌い…やだっ…

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