温もり81 ページ31
「ありがとうございました」
買い物が終わってスーパーを出た時だった。
「だいぶ暗くなったわね」
「そうだね」
買い物が終わってスーパーを出る頃には、あたりはもう暗くなっていた。
夜になると寒さは増し、雪が降りそうな程だった。
「A」
オロチさんに名前を呼ばれ振り返ると誰も居なかった。
「……?」
「A?立ち止まっちゃってどうしたの?」
空耳だろうか。
そういえばオロチさんも買い物について来たはずなのにいつの間にか居ない。
妙な胸騒ぎを覚えた。
「A」
「……ぁ、オロチさん居たんだ……」
オロチさんは私の真横に居た。
こんなに近くに居たのに何故気づかなかったのだろう?
オロチさんは不安な目で私を見つめてくる。
目を伏せて、ため息をついた。
「もう限界だ」
そう言ってオロチさんはふらりと何処かへ行ってしまった。
「待って!!」
「A?」
私はスーパーの袋を鈴に押し付けた。
「先帰ってて……っっ」
「え、ちょっとどういうこと……!?」
私は鈴をほったらかしにしてオロチさんが行ってしまったほうへと走り出した。
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ぐりーん(プロフ) - もうこれ何度見返しても涙…好きすぎる( ; ; ) (2022年1月16日 16時) (レス) id: c2e222939c (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 感動しました、、、 (2020年4月16日 19時) (レス) id: be295054f5 (このIDを非表示/違反報告)
黒咲優乃 - これ絶対誰でも泣きますよ...感動&少し切ない...良い物語ですね。何年、もしかしたら、何十年か後、主人公がオロチ達とまた再開出来たら良いなぁと思いました (2018年12月25日 0時) (レス) id: c26dd69b91 (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - 泣いちゃいました! (2017年11月19日 12時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
彩花 - 感動してに泣きました。 (2017年6月5日 19時) (レス) id: 463cc6db15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2016年3月3日 16時