温もり75 ページ25
その日の帰り道のこと。
「じゃあ今年はAの家でお泊まりってことでいいわね?」
「うん、24、25日親居ないけど……ご飯の材料とかは冷蔵庫からと足りなかったら買い物」
ママとパパは2人で旅行に行くらしい。
いつまでも仲がいいのはいいなって思う。
1人という訳ではないし相手が鈴だということで過保護はそれ程なかった。
「それじゃ、また明日」
鈴と別れ、私も帰ろうかと思ったが、ふと寄り道をしようと考えた。
「どこに行くんだ」
「ノガッパさんのところ。しばらく会ってないなって……特に用事はないのだけれど」
いつもの河原へ足を向けた。
やはり水辺は寒い。
「ノガッパさん」
あたりを見渡してもノガッパさんの姿は無かった。
「……いないね」
「……」
オロチさんは無言を返した。
「……そう言えば最近えんらえんらさんも見てない」
「あいつもいつも暇な訳ではないぞ」
ひゅうっと冷たい風が吹いた。
「寒い、もう帰ろ」
32人がお気に入り
「妖怪ウォッチ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぐりーん(プロフ) - もうこれ何度見返しても涙…好きすぎる( ; ; ) (2022年1月16日 16時) (レス) id: c2e222939c (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 感動しました、、、 (2020年4月16日 19時) (レス) id: be295054f5 (このIDを非表示/違反報告)
黒咲優乃 - これ絶対誰でも泣きますよ...感動&少し切ない...良い物語ですね。何年、もしかしたら、何十年か後、主人公がオロチ達とまた再開出来たら良いなぁと思いました (2018年12月25日 0時) (レス) id: c26dd69b91 (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - 泣いちゃいました! (2017年11月19日 12時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
彩花 - 感動してに泣きました。 (2017年6月5日 19時) (レス) id: 463cc6db15 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:剣城京菜 | 作成日時:2016年3月3日 16時