温もり74 ページ24
「……消すぞ」
答える前に部屋の明かりは無くなった。
今日は本当寒い。
オロチさんが布団に入ると、私は詰め寄った。
「寒いか」
「寒い……」
震えるとオロチさんは私に抱きついた。
「……やだ」
私は壁寄りに逃げ、背を向けた。
急に恥ずかしさを覚える自分。
本当に意味分からない。
私は悪いと思いながらも、謝ることが出来ずにそのまま眠りに落ちた。
目が覚めたのはすぐだった。
だけどそれは気のせいなようで、時計の針は5時30分をさしていた。
ふと自分の手がオロチさんの手と繋がれているのに気づく。
「あったかい……」
オロチさんの寝顔を眺めていると、布団の中からこまりがでてきた。
こまりはオロチさんの顔面にのっかった。
「……」
オロチさんは無言で起き上がった。
「……おはよう」
オロチさんは大きなあくびを一つ。
「オロチさん……良かったら胸、触っていいよ」
「げほげほっっ!!」
顔を真っ赤にして咳き込む。
「昨日のお詫び……？」
「いや、方法をよく考えろ……」
オロチさんは頭を抱えた。
「じゃあ……いやらしい言葉でも言わせる？」
「……詫びなど言っているが私はなにも怒ってないぞ」
オロチさんはそう言った。
「……本当？」
オロチさんは小さく頷く。
「……そんなにも詫びをしたいのなら止めはしないが」
オロチさんは私の上に覆い被さった。
「じゃあ、いいや」
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ぐりーん(プロフ) - もうこれ何度見返しても涙…好きすぎる（ ; ; ） (2022年1月16日 16時) (
レス) id: c2e222939c (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 感動しました、、、 (2020年4月16日 19時) (レス) id: be295054f5 (このIDを非表示/違反報告)
黒咲優乃 - これ絶対誰でも泣きますよ...感動&少し切ない...良い物語ですね。何年、もしかしたら、何十年か後、主人公がオロチ達とまた再開出来たら良いなぁと思いました (2018年12月25日 0時) (レス) id: c26dd69b91 (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - 泣いちゃいました！ (2017年11月19日 12時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
彩花 - 感動してに泣きました。 (2017年6月5日 19時) (レス) id: 463cc6db15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣城京菜 | 作成日時：2016年3月3日 16時
