温もり51 ページ1
私は孤独を感じた。
「オロチさん……どこ……?」
まわりを見渡してもオロチさんどころか人1人いやしなかった。
だけど私は何度も何度も呼び続けた。
自然と涙が零れてしまう。
しまいにはしゃがみ込んで小さな子どものように泣き叫んだ。
「……どうした、何故泣いている」
背後から大好きな声と温もりを感じた。
「居なかったから……っっ私、怖くて……っっ」
オロチさんは力一杯抱きしめ、頭を優しく撫でた。
「……まだ怖いか」
「……ううん」
抱きしめられ、自然と涙はとまっていた。
「ん……っっ」
首にちくっと痛みを感じた。
「お、オロチさん……っっなに……っっ」
凄く顔が近かった。
「A……」
「は……い……」
名前を呼ばれつい返事をする。
強引に抱き寄せ、身体を密着させる。
身体全身が熱い。
「……いいか」
私の唇に触れ、オロチさんは私の目をじっと見つめる。
「ど……うぞ……」
緊張に震えながら私は目を閉じた。
顔がどんどんと近づいてくるのがわかった。
私、オロチさんと"キス"しちゃうんだって……。
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ぐりーん(プロフ) - もうこれ何度見返しても涙…好きすぎる( ; ; ) (2022年1月16日 16時) (レス) id: c2e222939c (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 感動しました、、、 (2020年4月16日 19時) (レス) id: be295054f5 (このIDを非表示/違反報告)
黒咲優乃 - これ絶対誰でも泣きますよ...感動&少し切ない...良い物語ですね。何年、もしかしたら、何十年か後、主人公がオロチ達とまた再開出来たら良いなぁと思いました (2018年12月25日 0時) (レス) id: c26dd69b91 (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - 泣いちゃいました! (2017年11月19日 12時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
彩花 - 感動してに泣きました。 (2017年6月5日 19時) (レス) id: 463cc6db15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2016年3月3日 16時