その138-2 ページ5
私はまっすぐ歩いて行く。
次に待っていたのは私のママとパパ。
貴「…佐織さんと敬一さん。とても優しい私の家族」
佐織?「養子なんてとるんじゃなかった。どうかしてたわ…。一瞬珠紀と重なってしまったなんて私疲れてたのね。自分の意思がないし主張しない。優しいなんて思い違い。捨ててしまえば楽になれるかしら」
敬一?「じゃあ捨ててしまおう。こんなの俺たちの子じゃない。ただの見せかけだから。お前より優れた子なんていくらでもいるからさ。早く消えてくれないかな」
私はまっすぐ歩いて行く。
次に待っていたのは私の恩人。
貴「…オロチさん。私がいるのはオロチさんのおかげ。とても大切な人…大好きな人…」
オロチ?「私はお前が殺したい程大嫌いだ。なぜ私を求める?求められる価値なんてないのに。私を求めるならば命を救ったこの私にその命を差し出せ…」
歩いても歩いても私はひとりぼっち。
貴「…酷いよ」
ぺたんと座り込む。
9人は私を囲い、あざ笑う。
「いらない子、いらない子…」
「さっさと死んでしまえ…」
耳を塞いでも声ははっきりと聞こえてくる。
ずっとひとりぼっちだったんだ…。
全てが思い違いで皆…皆ーーーーーーー…。
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東雲かずら(プロフ) - うっっ‼︎美しすぎるッッ!感動しました。出会えてよかったと本当に思います。新作待ってます!!! (6月19日 0時) (レス) @page21 id: 2d0551ac1d (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - いつの間にか、めっちゃ集中して読んでました!(*^^*)泣けるお話ですね( ;∀;) (2016年1月16日 14時) (レス) id: 0de0f8d7a3 (このIDを非表示/違反報告)
れいの - 泣きかけました〜 (2016年1月8日 16時) (レス) id: c932a9e9e6 (このIDを非表示/違反報告)
緑のオロチ - これの続きがよみたいです!!「夢主とオロチの再会」 (2015年11月1日 8時) (レス) id: 7291a00ada (このIDを非表示/違反報告)
オロチ - ありがとうございます。負けません (2015年8月23日 4時) (レス) id: 8d7b76d9a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2015年7月17日 18時