その138 ページ4
貴「…ここは」
目を開けると闇の中に1人立っていた。
『さあこっちだ…』
自然と足が声のする方へ動く。
まっすぐ、まっすぐ歩いて行く。
そこで待っていたのは…。
「やぁ」
貴「…ケータさん。わたしと同じ見える人。私を心配してくれた男の子」
ケータ？「勘違いしないでよ。確かに俺だって妖怪が見えるよ。でもそれはこの妖怪ウォッチがあるから。生まれつきとか気持ち悪いよ。心配だって？あんなのただの気まぐれだよ。君を心配したってなんのメリットもないし正直もうかかわらないで欲しいな」
私はまっすぐ歩いて行く。
次に待っていたのは小さな友達。
貴「…ノガッパさん。妖怪の中で初めて私と仲良くしてくれた…良く思ってくれた…」
ノガッパ？「勘違いしないでほしいっす。あんなの上辺だけっす！一緒に居てもつまらないから友達やめるっす。まぁ鼻から友達なんて思ってなかったすけどね」
私はまっすぐ歩いて行く。
次に待っていたのは私の小さな頃からの知り合い。
私を好いてくれている友達。
貴「…鈴さん。私の為に自分を犠牲にしようとしてくれた優しくて不器用な友達」
鈴？「…友達？誰が？ばっかじゃないの？あんなの演技よ演技。なんであんたなんかに気を使わなきゃなんないわけ？どうせ捨てられたんでしょ？だったらもう関係ないじゃない。それと私あんたのことなんてこれっぽっちも好いてないわ」
私はまっすぐ歩いて行く。
次に待っていたのは私の本当の両親。
貴「…鈴さんのママとパパ。そして私の本当の両親」
「…今更なんで目の前に現れるのよ。私達が覚えてないわけないわ。そんな憎たらしい顔なんて。夜泣きは酷いわすぐ泣くわもううんざり」
「本当面倒な子だったよ。食べることを拒むわ病弱ですぐ風邪ひくわ本当迷惑。顔が薫にそっくりなもんだから余計に憎らしい。だから捨てたよ」
私はまっすぐ歩いて行く。
次に待っていたのは私の年上の友達。
貴「…珠紀お姉さん。私を慰めてくれたちょっと変わった人。だけど大切な人…」
珠紀？「あんたなんかの大切な人になんてなりたくないわ。あんたなんかにパパとママの変わりになれるとでも思ってるの？あーあ、あの時気まぐれで話しかけなければ良かった。毎日毎日泣いてすり寄ってきて本当うざかった」
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東雲かずら(プロフ) - うっっ‼︎美しすぎるッッ！感動しました。出会えてよかったと本当に思います。新作待ってます！！！ (6月19日 0時) (
レス) @page21 id: 2d0551ac1d (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - いつの間にか、めっちゃ集中して読んでました！(*^^*)泣けるお話ですね( ；∀；) (2016年1月16日 14時) (レス) id: 0de0f8d7a3 (このIDを非表示/違反報告)
れいの - 泣きかけました〜 (2016年1月8日 16時) (レス) id: c932a9e9e6 (このIDを非表示/違反報告)
緑のオロチ - これの続きがよみたいです！！「夢主とオロチの再会」 (2015年11月1日 8時) (レス) id: 7291a00ada (このIDを非表示/違反報告)
オロチ - ありがとうございます。負けません (2015年8月23日 4時) (レス) id: 8d7b76d9a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣城京菜 | 作成日時：2015年7月17日 18時
