第四十九話 ページ49
「あ、あのオロチさん……」
オロチさんは私の腕をぐいぐいと引っ張る。
「あの……腕、痛いです……」
私がそう言うとすぐに腕を離してくれた。
だけど今度はオロチさんは優しく手を掴んだ。
「A」
私を見つめるその黄金の瞳に、月の光が映り込む。
「……いや、気にするな」
オロチさんに連れてこられたのは少しばかり花が咲いた場所だった。
そこは月がよく見える場所だった。
手を離し、オロチさんはそこへ寝転んだ。
オロチさんに流されるまま、私は隣に座った。
「……泣くな」
「泣いてなんかいないです……っ」
私はオロチさんに背を向けた。
オロチさんは体を起こし、後ろから私の顔を覗き込む。
「お願い……見ないで……」
するとオロチさんは私の腕を強引に引っ張った。
目と目があう。
突然のことに私は呆然としていた。
「そんな顔するな。……調子狂うだろう」
月明かりに照らされ、オロチさんの顔が影になる。
その中で、頬が少し赤くなっているように見えた。
「……っっ」
私はオロチさんの手をふりほどいた。
「私は……結局なにもできない……大切な人を守るために選んだ選択も間違ってばかり……結局、結局私は弱虫でしかないんです……っっ」
私は立ち上がり、その場から逃げようとした。
だけどオロチさんに腕を掴まれてしまった。
「お願いだからほっといてよ……っっ!!」
私は腕を振り回して無理やりに腕を引き離そうとした。
「ん……っっ」
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剣城京菜(プロフ) - ロキさん» あなたの温もりはの続編を企画中です!!できるだけ早く投稿するので待っていてくださると嬉しいです^_^ (2015年11月8日 13時) (
レス) id: 3c3ce2d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ - あなたの温もりはの続き書いてほしいです。 (2015年11月8日 8時) (レス) id: 27f7c75272 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - ナッツさん» 本当にご迷惑をおかけします……でも極力更新はしていくつもりなので最後までよろしくお願いします!! (2015年11月2日 23時) (レス) id: 3c3ce2d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - 12/12まで更新がほぼてきないんですか･･･!?大変ですね!!気を長くして待ってます(^^*) (2015年11月2日 23時) (レス) id: 70b9dc3167 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - brownsugarさん» ありがとうございます!!これからもよりよい作品が書けるように日々努力します！！ (2015年9月21日 22時) (レス) id: 587c793b66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣城京菜 | 作成日時：2015年8月14日 14時
