第二十八話 ページ28
止まらない。
止め方も分からない。
ただ私は涙がなくなるまで泣くことしか出来なかった。
「……A」
オロチさんはうずくまって泣く私の顔をあげた。
きっと今、とても酷い顔をしている。
「え…っっ」
オロチさんはそのまま私の肩を押した。
私は尻もちをついた。
オロチさんはそこへ覆いかぶさった。
「ちょ……っっえええ…っ!?」
直接肌にオロチさんの手があたると、びくんと反応してしまう。
顔が凄く近く、吐息がはっきり聞こえた。
身体の奥から熱いのが疼いてくる。
「オロチさん……っっ」
私が名前を呼ぶとオロチさんは私から退いた。
「ど、どどどっっどいうことですか……っっ」
「……意味はないが、そんなにも泣かれては困る」
オロチさんはそう言って出て行ってしまった。
それは反則でしょう……。
「……ばか」
触れられたところがまだじんじんと熱を感じる。
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剣城京菜(プロフ) - ロキさん» あなたの温もりはの続編を企画中です!!できるだけ早く投稿するので待っていてくださると嬉しいです^_^ (2015年11月8日 13時) (レス) id: 3c3ce2d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ - あなたの温もりはの続き書いてほしいです。 (2015年11月8日 8時) (レス) id: 27f7c75272 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - ナッツさん» 本当にご迷惑をおかけします……でも極力更新はしていくつもりなので最後までよろしくお願いします!! (2015年11月2日 23時) (レス) id: 3c3ce2d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - 12/12まで更新がほぼてきないんですか・・・!?大変ですね!!気を長くして待ってます(^^*) (2015年11月2日 23時) (レス) id: 70b9dc3167 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - brownsugarさん» ありがとうございます!!これからもよりよい作品が書けるように日々努力します!! (2015年9月21日 22時) (レス) id: 587c793b66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2015年8月14日 14時