第二十二話 ページ22
「……帰れ」
返って来たのはとても冷たい言葉だった。
「……私は馴れ合う気などない。今すぐ土蜘蛛殿とえんらえんらの元へ帰れ」
まるで氷柱が胸に突き刺さったようだった。
「い、嫌です、私はオロチさんと離れたくない…っっ」
私はちゃぶ台をばん！と叩いて身を乗りだした。
オロチさんは顔色一つ変えず、平然としていた。
「私……、帰りません。絶対に帰りません。なんと言われようが絶対に……」
私の意志は固かった。
「私達…お友達にすらなれないのですか？こんなにも想ってるのに……っっ。ただ……ただ、ありがとうって言ってもらいたかっただけなのに…っっ!!」
私は、自分が思ってたより頑固なのかもしれない。
不満を口にしても止まらず、次から次へと不満を言葉として発してしまう。
「気に入りません…っっ訳もなく私を避けるし、話しかけてもほとんど言葉を返さないし……っっ!!私のことが気に入らないならなんで言ってくれないのですか!?一体なにを考えているのですか…っっ!?」
大粒の涙が一粒、床に落ちた。
唯一の願いですら、叶わない。
ずっとそうだった。
私の望むことは全て空回りで……。
そんな自分が嫌になる。
私はおもむろに立ち上がり、小屋から飛び出した。
夜風がびゅんびゅんとうるさい。
涙が星と混じる。
だけど星の輝きには到底及ばない小さきもの。
気づくと私は小学校にいた。
昼間はグランドで遊ぶ子どもがいたが流石に夜は人1人居なかった。
ただ丸い、大きな月がこちらを見ているだけだった。
私は屋上へ降り、その月を見上げた。
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剣城京菜(プロフ) - ロキさん» あなたの温もりはの続編を企画中です!!できるだけ早く投稿するので待っていてくださると嬉しいです^_^ (2015年11月8日 13時) (
レス) id: 3c3ce2d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ - あなたの温もりはの続き書いてほしいです。 (2015年11月8日 8時) (レス) id: 27f7c75272 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - ナッツさん» 本当にご迷惑をおかけします……でも極力更新はしていくつもりなので最後までよろしくお願いします!! (2015年11月2日 23時) (レス) id: 3c3ce2d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - 12/12まで更新がほぼてきないんですか･･･!?大変ですね!!気を長くして待ってます(^^*) (2015年11月2日 23時) (レス) id: 70b9dc3167 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - brownsugarさん» ありがとうございます!!これからもよりよい作品が書けるように日々努力します！！ (2015年9月21日 22時) (レス) id: 587c793b66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣城京菜 | 作成日時：2015年8月14日 14時
