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一 朝の光り ページ1

「まーま‼まま‼ぱぱも、おきてってばぁ‼」


気持ちよく眠っていたところに布団を引っ剥がされどかん、とダイブされた。


「重い……」


きゃっきゃと笑う音が目覚しになる。

目を開けると金色の瞳がまだ眠そうな目でこちらを見ていた。


「おはよう、オロチさん」


「……おはよう」


挨拶を交わし、私たちは上に乗ってばたばたと暴れる怪獣を羽交い締めにした。


「よぅちゃん、いつも起こし方雑」


「えへへ、だってこうしないと起きないんだもん‼」


桜は私とオロチさんの間におさまると手招きをした。


「……僕はやめたほうがいいって言ったんだよ」


「まぁくん、おいで」


寝起きでまだ髪がくちゃくちゃの桜に反し、信は既に櫛で梳かした髪をふわふわと揺らした。

信はもうその呼び方はやめてとぶつぶつ言いながら桜の隣に寝転がった。


「ねーえ、また寝ちゃうよう。今日はまだ始まったばかりだよ。遊ばないともったいないよう」


「信はもう眠ってしまったが」


信は既にすぅすぅと寝息をたてている。


「よぅちゃん。確かに今日はまだ時間があるけど、少し早いんじゃないかな。おひさまがきちんと起きてからの方が楽しいこといっぱいあるよ?」


「おひさまはいつ起きるの?」


あと2時間くらいだと答えると桜はおひさまはお寝坊さんだと文句を言いながら目を瞑った。

しばらくして2人から寝息が聞こえるのを確認してから私はオロチさんと目を合わせ、くすりと笑った。


「──おやすみなさい」

二 真っ赤→



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剣城京菜(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます!!完結編を投稿したので、よろしくお願いします!! (2019年10月20日 11時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 番外編もすごく素敵でした!!続編楽しみにしてます。頑張ってください! (2019年10月14日 23時) (レス) id: f5a4951e98 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - れるれる(現.本垢)さん» 初めまして!!そう言っていただけてとても嬉しいです!!新作も今書いているので、次回作も読んでくださると嬉しいです!! (2019年9月25日 19時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
れるれる(現.本垢)(プロフ) - 初めまして。この作品、すごく好きです。妖ウォを卒業しても剣城さんの作品だけはずっと見てるんです(笑)これからも更新頑張って下さい。 (2019年9月24日 21時) (レス) id: bb493c8f2f (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - なつさん» 期間が空いてしまったので勘違いさせてしまいました……!!ゆっくりでも完結までは投稿するので安心してください!! (2019年9月24日 18時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2019年9月23日 0時

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