二百七 帰還 ページ7
担がれたまま、元祖軍が待っているところへ向かう。
「どうしてオロチさんはあのままにしたんですか……?」
「……Aと重なった。これがバレたらただじゃ済まないな」
出た家から少し離れるとオロチさんは私をおろした。
「私も重なるんです、自分と……。私はオロチさんたちが居たから今こうしていられますが、あの方は誰も居なかったようです。もし、私が一人だったらあんな風になってたんじゃないかって……」
「奴のこれからのことは奴自身が決めなければならない。気持ちの整理すらもついていないようだから今は放っておくのが最善だ。歯向かうのであればこちらは今まで通り勝つために戦う」
道の向こうに私たちを呼びに来たであろう土蜘蛛さんが見えた。
オロチさんは黒雨が居たことは一切話すことなく、私が道に迷っていたと誤魔化した。
元祖軍と合流し、妖魔界中心部へ向かう。
土砂降りだった雨は次第に弱まり、元々外構と内側の境だったあたりに着いた頃には空はすっかり晴れていた。
屋敷に着くとその前にエンマ大王さまとぬらりひょんさんが出迎えていた。
「4日間に渡る遠征ご苦労だった。報告は体を乾かしてから俺のところに来てくれ」
エンマ大王さまはそう言うと急いだ様子で屋敷に戻っていった。
軍を解散し、私とオロチさんは屋敷の風呂場に向かった。
「それでは」
扉の前でオロチさんと別れ、風呂場へ入った。
28人がお気に入り
「妖怪ウォッチ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
剣城京菜(プロフ) - aruya100さん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2019年2月8日 9時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - いつも見させていただいてます。更新頑張ってください!期待してます! (2019年2月4日 23時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2019年1月30日 19時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 作品楽しませていただいてます。続き頑張って下さい! (2019年1月30日 8時) (レス) id: 01053ecf80 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜(プロフ) - 剣城京菜さん» 頑張ります...! (2019年1月23日 19時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:剣城京菜 | 作成日時:2019年1月21日 21時