百四十二 黒く染まり ページ42
「そうはさせないっっ‼」
ヒカリオロチさんとオロチさんが地面を蹴り飛ばし、同時に拳をふるった。
だけど拳が彼に当たるその瞬間、彼は歪み霧が晴れるように消えてしまった。
「駄目じゃないか。お姫様はちゃんと見てなきゃ」
後ろから腕が伸び、背中に体を密着させられる。
抵抗しようにも私の体は震えるばかりで動かなかった。
「Aを離せ……っっ‼」
「やだね。これ以上近づくなら今からここで無残にぐちゃぐちゃに潰しちゃうから」
彼は腕を外すと私の背を強く押し倒した。
「さぁ、桜風A。俺らのところに来るんだ。今度こそ無に還してあげる」
彼が手をあげるとと私は地面から出てきた淡い黒色のシャボン玉の中に閉じ込められてしまった。
中から叩いても弾けることはなく、声も聞こえない。
「……っっ」
段々と視界が薄れていく。
抵抗すればする程視界は黒く染まっていった。
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紅桜(プロフ) - 楽しみにしてます♪頑張ってください! (2018年12月11日 20時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 紅桜さん» ありがとうございます!今作は大変長編となっていますので、今後も楽しんでくれると嬉しいです(^^♪ (2018年12月11日 18時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
紅桜(プロフ) - まさかの展開で驚きました...!とてもおもしろかったです!続きがきになります(≧∇≦) (2018年12月10日 21時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2018年10月14日 12時