百三十 ヒカリ ページ30
「──……‼」
目を覚まし飛び起きる。
夢だと思っていたのに、苦しさは止まらない。
喉を抑え、必死に呼吸を繰り返す。
体を起こしているのもままならず何度も倒れそうになる。
いつもどう呼吸をしていたっけ。
思い出せない。
視界もぐるぐると回り出すと、誰かが私の肩を強く抱き寄せた。
耳元で何度も何度も大丈夫だ、オレがついていると囁いた。
しばらくして正常とは言えないが、やっとそれに近い呼吸を取り戻した。
「……オロチさん？」
顔を上げると青色の瞳が私の瞳を覗き込んだ。
「オレはヒカリだっ‼」
私の視界には青色しか映らない。
「ヒカリオロチさん……顔が近いです。凄く近いです」
するとヒカリオロチさんは顔を離し、にっと笑った。
あの時見た姿とは程遠く、まるで真夏の海のような透き通った青色の目に太陽のように眩しく輝く髪。
「ど、うしてここに……？」
「その話はあとだ。落ち着いてから話をしようっっ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅桜(プロフ) - 楽しみにしてます♪頑張ってください！ (2018年12月11日 20時) (
レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 紅桜さん» ありがとうございます！今作は大変長編となっていますので、今後も楽しんでくれると嬉しいです(^^♪ (2018年12月11日 18時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
紅桜(プロフ) - まさかの展開で驚きました．．．！とてもおもしろかったです！続きがきになります(≧∇≦) (2018年12月10日 21時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：剣城京菜 | 作成日時：2018年10月14日 12時
