九十三輪 ページ43
赤い糸に導かれるように走ると光が私を待ち受けていた。
確信はないけれどそこにいけばオロチに会えるような気がした。
足をぐっと踏み込み、光の中へ飛び込む。
「ーー……っっ‼」
風が私の体を強く吹きつける。
目を開けるとミニチュアな街があった。
それは遠くに見ているからだと気づいたのはすぐだった。
青空から落ちる私はオロチを探した。
「いた……っ‼」
オロチはまだ私に気づかない。
「オロチ……っっ‼オロチっっ‼」
「……Aっっ‼」
ようやく私に気づくとオロチは物凄い速さでこちらへ向かってきた。
オロチの胸に飛び込むと、勢いで数メートルほど急降下した。
「A……⁉何故空から……っっ」
オロチの声はほとんど聞こえず、私はオロチの体を潰しそうな程に抱きしめると枯れかけた声で
「好き……っっ大好きだよ……っっ‼」
何度も何度も言葉に出した。
そうなんだ。
この不思議はきっと"恋"なんだ……。
20人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
剣城京菜(プロフ) - まぃさん» ありがとうございます頑張りますっっ!! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
まぃ(プロフ) - かっこいいですオロチ!! 夢主さんも可愛いし これからも頑張ってください! (2018年2月25日 21時) (レス) id: fa92bd9a65 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 奈乃さん» ありがとうございます,頑張ります!! (2018年2月12日 11時) (レス) id: 8e91a3c5b3 (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - おもしろいです! 更新頑張ってください! (2018年2月11日 17時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:剣城京菜 | 作成日時:2018年2月11日 0時