八十九輪 ページ39
「うぅ……っ」
景君は突然、喉を抑え苦しみだした。
オロチは私を近づけまいと後ろに隠した。
「あ"……っう"……っっ」
すると景君は口から黒い煙を吐き出した。
それと同時に景君は地面に倒れてしまった。
黒い煙は地面から足、胴体、腕、頭と人型をつくった。
それは祖母の家の近くにある井戸で出会ったものだった。
「人の体を操るのはやっぱり疲れるね」
人型の影はふうっとため息をついた。
「でもその顔見るの好きだからやめられないんだよね」
影は片手を前に差し出した。
「この子がこうなったのは“君のせい“だよ。なんの関係もない他人が君のせいで不幸になってしまったんだよ」
「……‼」
気づくと私の体には黒い煙がまとわりついていた。
「A……‼」
いくら藻掻いても届かない。
だんだん視界が暗闇に覆われていく。
やがて声も届かなくなり私は意識を手放した。
「ーー……っっ‼」
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剣城京菜(プロフ) - まぃさん» ありがとうございます頑張りますっっ!! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
まぃ(プロフ) - かっこいいですオロチ!! 夢主さんも可愛いし これからも頑張ってください! (2018年2月25日 21時) (レス) id: fa92bd9a65 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 奈乃さん» ありがとうございます,頑張ります!! (2018年2月12日 11時) (レス) id: 8e91a3c5b3 (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - おもしろいです! 更新頑張ってください! (2018年2月11日 17時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2018年2月11日 0時