いつも君は95 ページ45
その日の帰り、さくら中央駅に降りるとオロチが居た。
後ろに誰もいないことを確認してから、私はオロチの元へ駆け寄った。
「……ただいま」
知り合いは居ないと言えど、電車を降りる人はそこそこいるので私たちは早足でその場から離れた。
家路を辿る途中、私は今朝拾ったラブレターについて話してみることにした。
「……ラブレター」
「……そう、知らないの。オロチ横文字苦手そう」
そう言うとオロチは深くため息をついた。
「そのくらいは知っている。……誰から渡されたんだ」
「だから……拾っただけ。差出人は女の子だよ、封筒可愛かったから……」
スクールバッグの外についた小さなポケットから封筒を取り出し、オロチに見せた。
オロチはちらりと視線を移しただけだった。
「返すのはいいがあまりお節介は焼くものではないぞ」
「……分かってる」
そんなことを話しているうちにマンションに着いた。
「オロチ」
ふと足を止めてしまったオロチ。
「……随分言葉数が増えたな」
オロチは笑いながらそんなことを言った。
「……そうかな」
言葉数なんて気にしたことはないけれど、言われてみればオロチが来てから言葉を発する回数は増えたような気はする。
「前は必要最低限のことしか口にしなかった。それも単語のみが目立ったな。……それはまだ直っていないようだが。表情も柔らかくなったヨウダ。それと１番多かったのが……」
「……そう」
ああ、それだ。とオロチは機嫌良さげに笑った。
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剣城京菜(プロフ) - 美空さん» ありがとうございます！！頑張りますっ！！ (2017年12月28日 0時) (
レス) id: 269c9ce767 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。ゆっくりでかまいませんので更新頑張ってください。楽しみにしてます！ (2017年12月27日 21時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 奈乃さん» ありがとうございます頑張りますっ！ (2017年12月4日 20時) (レス) id: 269c9ce767 (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - 更新頑張ってくださいね！ (2017年12月4日 18時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣城京菜 | 作成日時：2017年12月4日 0時
