いつも君は74 ページ24
遠くで小鳥の鳴き声がする。
ふと目を覚ますと自分の部屋のベッドの上だった。
おおもり山からここまでの記憶が無い。
あくびをしつつ体を起こし、ベッドの下に何気なく足をつける。
オロチがいつも寝ている場所ということを思い出し、足をあげたがそこにオロチは居なかった。
ブランケットが丁寧に畳まれた状態で置かれているだけ。
窓の鍵が開いているので多分出かけたのだろう。
時計を見るとまだ5時だった。
お風呂に入っていないことを思い出し私は着替えを持ち、部屋を出た。
シャワーを浴びつつ、昨晩のことについて記憶を辿った。
妖魔界で感じた違和感はなんなのか、答えは出なかった。
お風呂から出て部屋に戻ると丁度オロチが窓から部屋に入ってきた。
「……オロチずっと居なかったの」
「いや、1時間も経っていないな」
オロチは勉強机の端にちょこんと座った。
私は持ってきたドライヤーのコンセントを挿し、ベッドに座った。
ドライヤーで髪を乾かしているとオロチはじっとその様子を見つめていた。
「……Aは随分と髪が長いが切ったりはしないのか」
オロチはそんなことを尋ねてきた。
「……しない」
切り揃える位はするが髪を短く切ったことはなかった。
「切ったら……勿体無いというか……。……水の泡？」
ピンとくる言葉が出てこず私は首をかしげた。
「……そうか、だがあまり伸ばし過ぎるな。……私が踏んでしまう」
「……そうする」
ドライヤーを置き、髪を結う。
いつも下に２つ結びが学校用だが、今日は三つ編みにしてしっかりと結うことにした。
「……ねぇ、オロチ。今度妖魔界連れてって」
オロチはふと目を閉じた。
「なにか……思い出せるような気がする」
あの時頭に流れ込んできた光景が妙に引っかかっていた。
「……いいだろう」
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剣城京菜(プロフ) - 美空さん» ありがとうございます！！頑張りますっ！！ (2017年12月28日 0時) (
レス) id: 269c9ce767 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。ゆっくりでかまいませんので更新頑張ってください。楽しみにしてます！ (2017年12月27日 21時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 奈乃さん» ありがとうございます頑張りますっ！ (2017年12月4日 20時) (レス) id: 269c9ce767 (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - 更新頑張ってくださいね！ (2017年12月4日 18時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣城京菜 | 作成日時：2017年12月4日 0時
