いつも君は72 ページ22
オロチはふっと息を吐いた。
「私はなにも行動を制限させている訳ではない。ただ、妖怪が見えれば危険に巻き込まれる機会が増えるから単独行動をして欲しくないだけだ……」
「うん、ごめんなさい……」
頭を下げるとオロチは頭をぽんぽんと撫でた。
「……もういい。次からは言えるな」
頷いて顔を見上げるとオロチは目を細めた。
差し出された手に自分の手を重ねると、その手は不思議と温かかった。
「思いだしたずら‼」
今までずっと黙っていたコマさんが叫んだ。
「前にもあったずら‼８年前にもオラここで人間の女の子とあったずら‼」
「８年前……」
オロチとえんらえんらは２人してこそこそとなにか話していた。
私は私でしゃがみこんでコマさんに人間の女の子について尋ねてみた。
だがコマさんははっきりと覚えてないらしい。
ただ、私は奇妙な感覚が拭えないでいた。
「A、今日のところは帰るぞ。歩けるか」
握られた手を軽く引っ張られ、私はオロチの方を振り向いた。
「……うん」
立ち上がり、私はコマさんとえんらえんらの方をみた。
えんらえんらは何処か遠くを見ていた。
「えんらえんら……」
声をかけると数秒遅れで返事を返された。
「ぁ……ええ。どうしたの〜」
あいた手で手を振ると、えんらえんらはにこにこと笑って手を振り返した。
「ばいずら〜」
コマさんにも手を振るとオロチに手を引かれた。
「辛いのはオロチ、あなたも同じだわ〜……」
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剣城京菜(プロフ) - 美空さん» ありがとうございます！！頑張りますっ！！ (2017年12月28日 0時) (
レス) id: 269c9ce767 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。ゆっくりでかまいませんので更新頑張ってください。楽しみにしてます！ (2017年12月27日 21時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 奈乃さん» ありがとうございます頑張りますっ！ (2017年12月4日 20時) (レス) id: 269c9ce767 (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - 更新頑張ってくださいね！ (2017年12月4日 18時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣城京菜 | 作成日時：2017年12月4日 0時
