百五十六 ページ6
次の日から私は部屋から出られなくなった。
ぼんやりしてはふと思い出して泣くの繰り返し。
食欲もない。
なんの気力も沸かない。
1週間程経ったある日、おじさんが部屋に入ってきた。
「Aちゃん」
いつものようにおじさんは私を呼ぶ。
「……大丈夫、大丈夫」
そう言っておじさんは私を抱きしめ頭を撫でた。
私はなにも感じなかった。
「辛いことがあったらね、いっぱい悩んでいいんだよ。いっぱい泣いていい。だけどそれを受け止めるものがなければまた自分に溢れちゃうでしょ?おじさんいつでも受け皿は持ってるから、溢したくなったらおいで」
おじさんはにっこりと笑うと部屋から出ていった。
ふとカレンダーに目をうつす。
明後日から夏休みだ……。
もうすぐオロチと会った日。
と言ってなにかが変わるわけじゃない。
繰り返すわけでもない。
「明日は……ちゃんと学校いこ」
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剣城京菜(プロフ) - 奈乃さん» http://uranai.nosv.org/u.php/list/Take2241/ こちらのURLに飛んで貰えれば完結したものが全て入ってます!もしくは私の名前をタップかクリックして貰えれば見つかります! (2017年10月21日 23時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - どんな作品がありますか? 読んでみたいです! (2017年10月21日 23時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 奈乃さん» 楽しんで頂けて良かったです!残念ながらこの作品の続編を作る予定はありませんが現在投稿中の作品も過去作品もありますので良かったらそちらも読んで頂けると嬉しいです(^^) (2017年10月21日 18時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - 面白かったです!続編見たいです (2017年10月21日 18時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - capeさん» ありがとうございます!今後も頑張りますっっ (2017年8月28日 17時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年8月2日 1時