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百五十四 ページ4

今から何十年も何百年も昔のこと。

小さな村に一人の男の子どもが居た。

その男の子どもは至って普通の子どもであった。

そう自身でもそう思っていた。

貧しく生き朽ち果てる。

それが決められた一生だと思っていた。

だがある日男の子どもは山の中で祠に封印された呪いを解いてしまう。


「小僧よ、偶然とは言え封印を解いたことは感謝しよう」


「な、なんなんだお前は……っ」


男の子どもは怯えた目をしていた。

まぁ、それが普通だろう。


「案ずるな、我はお前に危害など加えるつもりはない。だがせっかく受けた恩だ。少し程我について語ろう」


そして呪いは自身のことについて語った。

だが自分の不利になるようなことは話さないのが当然だ。

悪行と誤って陰陽師と言うやつに封印されてしまったことだけを話してやった。


「そうだな、次に呪うやつは……」


呪いは次の標的にするのは封印した本人……いや、そんなことどうでもいい。


「次に呪うやつは……私を封印した安倍の陰陽師の子孫だ。しかも何百年後の話だ。きっともうその陰陽師は地位を捨て名を変え、陰陽師であることも力すらも無くしているはずだ。だが必ず強大な力を受け継ぐ子が産まれるはず。そいつをじわじわと呪い殺してやる。……おっと、そんなに怯えるな。我の封印を解いたのは貴様だが呪われるのは貴様でも身内でもないただの赤の他人だ」

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設定タグ:妖怪ウォッチ , オロチ , 剣城京菜   
作品ジャンル:アニメ
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剣城京菜(プロフ) - 奈乃さん» http://uranai.nosv.org/u.php/list/Take2241/ こちらのURLに飛んで貰えれば完結したものが全て入ってます!もしくは私の名前をタップかクリックして貰えれば見つかります! (2017年10月21日 23時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - どんな作品がありますか? 読んでみたいです! (2017年10月21日 23時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 奈乃さん» 楽しんで頂けて良かったです!残念ながらこの作品の続編を作る予定はありませんが現在投稿中の作品も過去作品もありますので良かったらそちらも読んで頂けると嬉しいです(^^) (2017年10月21日 18時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - 面白かったです!続編見たいです (2017年10月21日 18時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - capeさん» ありがとうございます!今後も頑張りますっっ (2017年8月28日 17時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年8月2日 1時

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