百十五 ページ15
「これダニ」
USAピョンから妖怪パッドと言うものを受け取る。
「……ニュース？」
そのニュースの１面に取り上げられていたのは昨日のハロウィンパレードのことだった。
イベント事だからこんな公にニュースになることはわかる。
「そこじゃないダニ‼そんな記事こっちに比べれば豆粒ダニ‼」
横からUSAピョンがタッチパネルをスライドする。
「あっ」
一目見てそれは大事だと分かった。
ハロウィンパレードのニュースより大きく写真が載っている。
それはどう見たって私とオロチが抱き合っているとこだった。
恋だとか熱愛だとか堂々とそんな言葉を連ねられていた。
「これはもう公認の仲ってことでいいんじゃないっすかね⁉」
イナホちゃんは食いつくように言った。
「……だって」
横から覗いていたオロチにそう言うと
「……少し出かける」
と言って何処かへと行ってしまった。
それから数分後、ニュースサイトが一旦停止してしまった。
そして再開すると私とオロチが写った写真と記事だけなくなっていた。
なにをしたのかは言うまでもない。
そしてお昼過ぎのこと。
イナホちゃんたちが帰り、だらだらと休日を過ごしていたときのこと。
「ねぇねぇオロチ」
「……どうした」
縁側でぼんやりと見ていたオロチが振り返った。
オロチの結んでいた髪が顔面にぶつかる。
「あの……ママとパパに会いに行く約束……」
「あぁ……今からなら間に合うと思うが……」
私は黙って頷いた。
「ぁ、ちょっと待ってて」
私は部屋に急いで戻り、小さめのリュックを背負った。
「オロチ……もういける」
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奈乃 - 面白いですね。 はまります。 (2017年10月21日 21時) (
レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - ヒカリさん» ありがとうございます！頑張ります (2017年8月2日 1時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2017年7月31日 16時) (レス) id: ec7a8320b4 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 文連さん» ありがとうございます！！とっても長編になってしまうと思いますが最後まで読んで頂けたら嬉しいです(^^) (2017年6月12日 1時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
文連(プロフ) - 黒髪の子が誰なのか気になりますね。最初から見させていただいています。貴方の書くオロチはいつも可愛くて読んでいて楽しいです (2017年6月11日 17時) (レス) id: c16134aa36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣城京菜 | 作成日時：2017年6月11日 15時
