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百十四 ページ14
「ぅ……ん……」
肩を揺さぶられ目を覚ますとオロチがこちらをじっと見つめていた。
「……おはよう」
「こんなところで寝ていると風邪引くだろう」
そう言ってオロチは使っていたタオルケットを私にかけた。
「オロチが酔っ払ってこんなとこで眠ったんじゃん……覚えてないの？私に散々酷いことしたのに……」
両腕を抱いてわざとらしくそっぽを向く。
言い訳もしないオロチを不思議に思い、ちらりとそちらを見る。
「〜〜っ」
オロチは顔を真っ赤にしながら片手で口元を隠し、見たことのない程の焦りをしていた。
「あぁ……なんだ、その……」
その焦り様に今更ウソなんて言えなくてこっちまで恥ずかしくなってくる。
それを見て察したのかオロチは私の頰をつねった。
「ご、ごめんなさい……」
謝ったってオロチは手を離さず頰をつねり続ける。
私はもう抵抗さえ諦めた。
すると家のチャイムが鳴った。
そそくさと部屋を出て玄関を開けるとイナホちゃんとUSAピョンが居た。
「ちわっち‼」
「ち、ちわっち……」
イナホちゃんのいつものポーズを真似する。
「そんな律儀に真似しなくていいダニよ……」
私は数秒考え込んで
「なんとなく」
と、答えた。
「……あがってく？」
２人を自分の部屋に招き入れた。
「もしかしてまだ寝てたダニか」
「……ううん。起きたとこだから大丈夫」
部屋を開けるとオロチはなに事もなかったかのように平然とした顔でクッションの上に座って居た。
「お邪魔しまーす」
「どうぞ……なんか飲む？」
そう聞くとイナホちゃんはくるりとこちらを振り返った。
「実は今日は見せたいものがありまして〜」
やけににやにやしているのが不思議だ。
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奈乃 - 面白いですね。 はまります。 (2017年10月21日 21時) (
レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - ヒカリさん» ありがとうございます！頑張ります (2017年8月2日 1時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2017年7月31日 16時) (レス) id: ec7a8320b4 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 文連さん» ありがとうございます！！とっても長編になってしまうと思いますが最後まで読んで頂けたら嬉しいです(^^) (2017年6月12日 1時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
文連(プロフ) - 黒髪の子が誰なのか気になりますね。最初から見させていただいています。貴方の書くオロチはいつも可愛くて読んでいて楽しいです (2017年6月11日 17時) (レス) id: c16134aa36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣城京菜 | 作成日時：2017年6月11日 15時
