夜桜58 ページ8
「やっぱりそうだったにゃんね。どうりで頻繁に目が合うと思ったにゃん」
「え⁉だったら早く言ってよ‼」
上手くバレないようにしてきたつもりだったがそれは思い過ごしだったらしい。
オロチは視線でなにかを訴えかけている。
多分これ以上余計なことは言うなと言う意味だ。
理解したとうんうんと頷いた。
「なんだか怪しいでうぃす〜」
ウィスパーがじろじろと舐め回すように私たちを見た。
「え、なにが?」
ウィスパーがそんなことを言い出したせいで天野君とジバニャンが興味を示してしまった。
「先程からこのお2人熱い視線を交わしてるでうぃす‼私の予想からすると恐らく因縁の仲とか宿命のライバルとかそんな感じでうぃす‼」
ウィスパーは堂々とそんな答えを出した。
「絶対ちがうにゃん」
速攻ばっさりとジバニャンにきられた訳だが。
「ねぇ、2人ってどういう関係なの?」
天野君が率直に言った。
「……話す必要はない。これ以上話を続けるようなら命はないと思ってくれて構わない」
オロチはまるで獲物を仕留めるかのように鋭い眼光を飛ばした。
「あはは、じょ、冗談だよ」
オロチがサッカーボールを返すと天野君は早く戻らなきゃと、行ってしまった。
「……で、本当のところどうにゃん」
「悪いが友でもこのことは他言できない」
オロチは立膝をついてジバニャンの頭を1回撫でた。
「ますます怪しいじゃないですか〜やっぱり……」
「ウィスパーうるさいにゃ‼」
ウィスパーはジバニャンに叩かれた。
「オレっち少し気になるけど無理矢理には聞かないにゃん」
「すまない」
というところで放課終了のチャイムが鳴った。
「あ、もう戻るね。ありがとう」
オロチに手を振って私は校舎へ走った。
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奈乃 - ドキドキできて、おもしろいです! (2017年11月18日 16時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - めがみんみんさん» そうでしたか!ありがとうございます!! (2017年11月4日 20時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
めがみんみん - よく見たら歴代オロチシリーズ全部見てました…(ºωº)あなたの温もりは(題名違ったらごめんなさい)とかのもニヒニヒ笑って見てました!今更ですけどほんとに凄いですね!新作絶対見ます! (2017年11月4日 19時) (レス) id: 2c7c481a55 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - めがみんみんさん» ありがとうございます!既に新作出ていますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです(*^^*) (2017年11月3日 23時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
めがみんみん - とても素敵な作品でした。私はとてもオロチが好きなのですが、この小説を寝る前とかに読んでニマニマしながら寝るのが日課となっていました(笑)完結は少し寂しかったですが、新しい作品を期待しています!これからも頑張ってください! (2017年11月3日 23時) (レス) id: 2c7c481a55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年10月9日 0時