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九十六 ページ46

午後5時。

街は異様な雰囲気が漂っていた。

人だけが行き交う街の中に、妖かしの姿をした人と妖怪が一定の場所に集まっている。


「二人共早く出てくるダニ。もうすぐ始まるダニよ」


「ふっふっふ‼あまりの美少女ぶりに腰を抜かさないでくれたまえよUSAピョン君‼」


イナホちゃんはそう言って部屋の扉を勢い良く開けた。

その瞬間なにかぶつかった音がした。


「てんめー‼急に開けるなダニ‼」


「あーごめんごめん。それより感想を言ってくれてもいいのだよUSAピョン君‼」


イナホちゃんはくるりと回って衣装を見せた。


「……悪くないダニ」


イナホちゃんは満足げに笑った。

黒ベースのビスチェにチュールのふわふわスカート、袖は少し大きめのパフ。

それは私とお揃い。

挿し色にスカートの裾に入れたチュールはイナホちゃんがピンク、私は紫の色違い。


「……オロチ。好き?」


私もイナホちゃんを真似してくるりと回ってオロチに衣装を見せた。


「……うさぎか?」


オロチは私の頭についた長いファーの耳に触れた。


「……そう、うさぎ。普通の魔女っ子だとつまんないからイナホちゃんは猫で……ほら、しっぽもついてるの」


「イナホはなぜ猫にしたんダニ……そこは空気読んでうさぎダニ」


オロチは耳のふわふわばかり触る。


「……変?」


私がそう聞くとオロチは私を上から下へ視線を移動させる。


「短い」


オロチはスカートの裾をめくった。


「中に見えてもいいパンツ履いてる。……ねぇ、イナホちゃんたちいるからやめて」


するとオロチはすぐに手を離した。


「イナホちゃん、そろそろいこ……」


「えっ、あ、うん」

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設定タグ:妖怪ウォッチ , オロチ , 剣城京菜   
作品ジャンル:アニメ
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アミュレット - 今日も良かったです! (2017年5月18日 20時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - やっぱりオロチは、カッコイイですね(*^^*)主人公が危機にさらされた時には、必ず助けてくれる。私、オロチに惚れ直してしまいましたww (2017年5月15日 21時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» ありがとうございます、頑張ります(^^) (2017年5月15日 7時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - あと、一話で六十話ですね!焦らずゆっくりでも大丈夫ですので、更新頑張って下さい(*^^*)応援しています! (2017年5月14日 15時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» 今書きますのでもう少し待ってて下さいね(^^) (2017年5月13日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年5月5日 18時

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