八十四 ページ34
「……分かった」
筆に墨をつけた。
背後から覗き込むオロチに見せないように紙と顔を近づけ、さらさらと紙に文字を書き入れた。
「なにを書いたんだ」
「秘密」
私は墨が早く乾くようにふー、ふー、と息を吹きかけた。
まだ湿ったままでそれを手のひらにおさまるくらいに折りたたんだ。
「ん、あげる……。中身は見ちゃ駄目だよ。……よく聞くお守りのつもりね」
私は御札をオロチの手に置いた。
いくら子孫だからってこんな適当な方法で簡単に御札が出来てしまうことはないだろう。
だけど少しでも効果がありますように。
いっぱい守ってくれたものを今度は私が少しでも力になれるように……。
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アミュレット - 今日も良かったです! (2017年5月18日 20時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - やっぱりオロチは、カッコイイですね(*^^*)主人公が危機にさらされた時には、必ず助けてくれる。私、オロチに惚れ直してしまいましたww (2017年5月15日 21時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» ありがとうございます、頑張ります(^^) (2017年5月15日 7時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - あと、一話で六十話ですね!焦らずゆっくりでも大丈夫ですので、更新頑張って下さい(*^^*)応援しています! (2017年5月14日 15時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» 今書きますのでもう少し待ってて下さいね(^^) (2017年5月13日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年5月5日 18時