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七十五 ページ25

まだ暑さが残る中、赤と黒のランドセルを持った子どもが路地を歩いていた。

その中には私も含まれる。

夏休みなにをしたとか、何があったとか、思い出が語られる中私は一人で学校に向かっていた。

少し変化のあった夏休み。

少し違う私。

きっと誰も気づかないだろう。

隠してきたものなのだから仕方ないのだけれど
きっと少しだけ生活しやすくなる。

人間関係は変わらぬままだけれど。


「ひゃっ⁉」


急に首根っこを掴まれた。

変な声が出て数人がこちらを何事かと見ていた。

振り返るとそこにオロチが居た。


「ねぇ、私来ないでって言ったのに……」


小声でオロチに怒った。

オロチは何食わぬ顔をしていた。


「きっと妖怪の仕業だよ‼」


そんな声が遠くから聞こえてくる。

赤いTシャツが遠くからこちらへ来るのが見えて私は急いでその場を離れようと踵を返した時、


「あ、Aちゃんおはよー」


突然目の前に木霊さんが現れた。


「ぇ、ぁ、その……」


「あ、フミちゃんおはよう‼」


背後から現れた天野君。

いつも通りに赤色の猫と白色のなんかよくわかんないけど気持ち悪いのも居た。


「おはようケータ君」


「フミちゃん、一緒に学校行こ……」


天野君がそう言いかけたその時、


「あ、フミちゃん。おはよう」


「おはよう。一緒に行こっ」


山口さんと林さんが偶然通りかかり、木霊さんは2人と行ってしまった。


「早く行かないと遅れるぞ」


「……うん。あ」


私は自分の口に手をあてた。

恐る恐る天野君の方を見る。

一瞬目が合い、私は気づくとその場から猛ダッシュで逃げていた。

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設定タグ:妖怪ウォッチ , オロチ , 剣城京菜   
作品ジャンル:アニメ
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アミュレット - 今日も良かったです! (2017年5月18日 20時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - やっぱりオロチは、カッコイイですね(*^^*)主人公が危機にさらされた時には、必ず助けてくれる。私、オロチに惚れ直してしまいましたww (2017年5月15日 21時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» ありがとうございます、頑張ります(^^) (2017年5月15日 7時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - あと、一話で六十話ですね!焦らずゆっくりでも大丈夫ですので、更新頑張って下さい(*^^*)応援しています! (2017年5月14日 15時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» 今書きますのでもう少し待ってて下さいね(^^) (2017年5月13日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年5月5日 18時

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