四十一 ページ41
本当は分かっている。
上手く行かないのなら少しの間離れてもいい。
そうした。
でもすぐ忘れてしまい、気づかぬうちに近くにいた。
ちょっとからかってしまっても近くにいた。
責任なんてないのに守ろうとしてくれた。
すぐに信じろっていうのは難しい。
だけどもう一つだけ、選択肢があるのなら。
呪いが解け王子と幸せになるような、ありきたりな結末を候補に入れて欲しい。
だけど傷ついてまで助けられるのは嫌。
そんなお姫様は残酷過ぎる。
人の考えって変えるのは難しいけど変わった結果を認めるのはもっと難しいと思う。
難しい難しい難しい。
夢で言われたようにして、気持ちが分かったかというと決定したものではない。
誰かを危害に加えたくない。
たったそれだけ。
「……オロチ。もし私を守りたいというのが本当だったら、お願い。どうか自分を犠牲にしないで……。傷ついたりしないで……。誰かが傷ついたら誰も幸せになれないから……」
少しの間沈黙が続いたがオロチは小さく頷いた。
「約束、ね」
私は誰も傷つけたくない。
そうだ。
誰も傷つけてはいけない。
同じことを2度も繰り返してはいけない。
だから私は早く始まりを断たねばならない。
この鍵はずっと私が持っていよう。
誰にも見つからないように。
誰の手にも渡らないように。
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剣城京菜(プロフ) - 浅葱さん» ありがとうございます頑張ります(^^) (2017年5月1日 9時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - 不器用な感じが良いです更新頑張って下さい (2017年4月30日 23時) (レス) id: c9c24569e0 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - シオン!!さん» ありがとうございます頑張ります!! (2017年4月10日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
シオン!! - 頑張ってくださいね! (2017年4月9日 2時) (レス) id: 4af10f54a6 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - *gami*さん» ありがとうございます!!頑張ります(^^) (2017年4月6日 0時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年4月4日 19時