四 ページ4
お昼を食べ終わると私は外へ出た。
宛があるわけじゃない。
ただあの家にいることは出来なかった。
嫌いな訳じゃない。
ただ私は疫病神だから。
だから人を避けることは当たり前。
「お前は疫病神だ」
その言葉を思い出し、私はぎゅっと下唇を噛んだ。
死んだほうが早い。
きっとそうなのだけれど私には出来なかった。
命を奪った私が自分の命は惜しい。
神様はこんな私を見て滑稽だと笑っているのだろうか。
「わ……」
曲がり角を曲がると顔にふわふわしたものが当たった。
「ミツケタ……」
巨大な目玉は私を見るとぎょろりと回った。
「あ……ぅ……っ」
黒い手が私の首を締める。
「……っっ」
抵抗していた手も虚しく垂れ下がった。
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剣城京菜(プロフ) - 浅葱さん» ありがとうございます頑張ります(^^) (2017年5月1日 9時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - 不器用な感じが良いです更新頑張って下さい (2017年4月30日 23時) (レス) id: c9c24569e0 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - シオン!!さん» ありがとうございます頑張ります!! (2017年4月10日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
シオン!! - 頑張ってくださいね! (2017年4月9日 2時) (レス) id: 4af10f54a6 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - *gami*さん» ありがとうございます!!頑張ります(^^) (2017年4月6日 0時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年4月4日 19時