検索窓
今日:9 hit、昨日:2 hit、合計:42,723 hit

十八 ページ18

靴を置いていたはずの場所には靴についていたであろう砂粒が散らばっていた。

しゃがんでそこを確認するも砂粒があるだけで肝心な靴はどこにもない。

するとあたりが昼の色から日陰の色へ変わった。


「……‼」


日陰になったのかと顔をあげると私ははっと息を飲んだ。

外へ通じるガラス扉の奥には夜の色が広がっていた。


「な、なんで……?つい今までお昼だったのに……」


私は靴下のまま扉の前まで行った。

そして扉が開かないことに気づいた。


「お、オロチ……なにしたの」


「……私ではないぞ」


オロチはガラス扉に手を触れた。


「……下がっていろ」


私は言われるがままに扉から2メートル程の距離を置いた。


「やまたのおろち‼」


するとオロチのマフラーの龍が激しく扉に向かって攻撃を繰り出した。


「……駄目だ。なにか特別な力で守られているようだ」


「……意味わかんない。職員室いけば先生いるもん。開けてもらえばいい」


私は怒り気味に職員室へ向かった。


「……開かない」


何度扉を開けようとしてもビクともしなかった。

中は真っ暗でよく見えない。

廊下は一応つくようで、それだけで
少しは安心できた。


「……消えたな」


安心だと、そう思った瞬間廊下の電気が点滅した後に消えた。

すうっとやけに寒い空気がゆっくりと流れ始めた。


「なにか聞こえるな。……おい、しゃがみこんでなにをしている」


「……関係ない」


私は両腕を抱いてぶるりと震えた。


「……暗闇は苦手なのか」


半分当たっているので私は何も返せなかった。


「大丈夫だ。私が守る」


「……意味わかんない」

十九→←十七



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:妖怪ウォッチ , オロチ , 剣城京菜   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

剣城京菜(プロフ) - 浅葱さん» ありがとうございます頑張ります(^^) (2017年5月1日 9時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - 不器用な感じが良いです更新頑張って下さい (2017年4月30日 23時) (レス) id: c9c24569e0 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - シオン!!さん» ありがとうございます頑張ります!! (2017年4月10日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
シオン!! - 頑張ってくださいね! (2017年4月9日 2時) (レス) id: 4af10f54a6 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - *gami*さん» ありがとうございます!!頑張ります(^^) (2017年4月6日 0時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年4月4日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。