十五 ページ15
「寝るなら自分の部屋で寝ればいいだろう」
「何様のつもりなの。別に眠たくて寝てた訳じゃない……」
肩に触れられた手を手で振り払い立ち上がる。
ふらふらするけれど直ぐに治った。
「晩御飯作るから、早く出てって……」
私はオロチをキッチンから追い出して晩御飯作りを初めた。
二人分作って1つは冷蔵庫に、もう1つはリビングに持っていった。
オロチはと言うとリビングにいたのだけれど、ずっと窓の外を見ていたようで私がリビングに入るとこちらに気づき振り向いた。
「ご飯の面倒はみないからね」
テレビをつけて席に座ると私はご飯を食べ始めた。
たまたまアニメをやっていたのでそれを見ることにした。
最近流行りのアニメらしい。
主人公は平凡な人間の小学生で妖怪との友情あり笑いありのという設定らしいけれど私はあまり好きじゃない。
種類の違う生き物が仲良く暮らせる訳がない。
ご飯を食べ終わると直ぐにお風呂に入った。
お風呂からあがって髪と体を拭いて、体にタオルを巻いたまま髪を乾かした。
そしていつものようにそのまま部屋に戻った。
扉を開けた瞬間オロチがいたと思い出したけれど気を使うなんてこといらないし、別にこんな子どもの体を見られたってどうでも良かった。
「服を着ろ‼」
オロチは怒って枕をこちらに投げ飛ばした。
「見たくないなら出てけば」
タンスから下着とパジャマを取り出してベッドに置いた。
タオルを外そうと手をかけた時だった。
突然後ろからタオルを剥ぎ取られた。
突然のことに驚いて小さく変な声が出た。
両腕を掴まれ身動きが取れない。
「この背中のはなんだ」
オロチは背中を指でなぞった。
なんのことかさっぱり分からず混乱していると自分のしたことに我に返ったのか私の腕を離した。
離すとも言わなかったので私はベッドに倒れた。
慌ててタオルで前を隠しておいた。
オロチから鏡を渡され、流されるままにそれでオロチの持っている鏡と反射させて自分の背中を見た。
「……なんか黒い」
見にくいところにあって見えるのはぎりぎりだったけどなんとか見えた。
細かくは分からないけれど黒くごちゃごちゃしていることは分かる。
ほくろ……ではなさそうだ。
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剣城京菜(プロフ) - 浅葱さん» ありがとうございます頑張ります(^^) (2017年5月1日 9時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - 不器用な感じが良いです更新頑張って下さい (2017年4月30日 23時) (レス) id: c9c24569e0 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - シオン!!さん» ありがとうございます頑張ります!! (2017年4月10日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
シオン!! - 頑張ってくださいね! (2017年4月9日 2時) (レス) id: 4af10f54a6 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - *gami*さん» ありがとうございます!!頑張ります(^^) (2017年4月6日 0時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年4月4日 19時