十三 ページ13
「日和。日和A……日和は珍しい方なのかな、よくわかんないけど。でも多分近いうちまた代わるから」
ベッドに深く腰掛けると私は体育座りで手を太ももの後ろで組んだ。
「……戸籍が変わるってこと。公彦おじさんの子になるかもしれない」
「両親は居ないのか」
オロチは目をそらし椅子に腰掛けた。
「殺した」
私はベッドから降りた。
「どこに行く気だ。まだ話は終わっていない」
「どこに行こうと私の勝手だよね。……どうせ殺すのに私のこと聞いてどうするつもりなの?同情でもするつもり?そんなのいらないよ。くだらないこと聞いてるより人探せば」
私は強く言い放って部屋から出た。
どうするつもりなんだとぐるぐる考えていた。
全く思考が読めない。
キッチンに行くとコップに麦茶を注いで一気に飲み干した。
「……頭痛い」
おでこのとこがずきずきと痛んだ。
「……眠い」
ふと朝起きると頭がぼーっと熱かった。
「ねぇ、ママ」
朝も早いので両親の部屋に行った。
「あら、Aちゃんおはよう。早いのね」
「うん、あのね。頭熱い」
そう訴えるとママは細くて大きな手で私のおでこに触れた。
「あら、凄い熱……。汗も凄いわね」
ぐらりと視界が歪んだ。
一瞬真っ暗になって、戻ったと思った時には既に私は車の後部座席で寝ていた。
「すぐお医者さんまで連れて行ってあげるからね」
すぐ隣にいたママはタオルで汗を拭ってくれた。
前髪を避けた瞬間、ママは目を開けたまま動かなくなった。
「……ママ?」
手を伸ばしママに触れるとふらりとママの体は倒れた。
「ママどうしたんだ‼」
それに気づいたパパが車を道の脇に止めた。
振り向いたパパが私と目が合うとママと同じように目を開けたまま倒れた。
ふと鏡に目がいった。
おでこにあったアザ。
初めて気づいたときは人の目が閉じた模様になっていたのに今は目が開いた状態になっていた。
「……っっ」
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剣城京菜(プロフ) - 浅葱さん» ありがとうございます頑張ります(^^) (2017年5月1日 9時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - 不器用な感じが良いです更新頑張って下さい (2017年4月30日 23時) (レス) id: c9c24569e0 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - シオン!!さん» ありがとうございます頑張ります!! (2017年4月10日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
シオン!! - 頑張ってくださいね! (2017年4月9日 2時) (レス) id: 4af10f54a6 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - *gami*さん» ありがとうございます!!頑張ります(^^) (2017年4月6日 0時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年4月4日 19時