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十一 ページ11

次の日の朝のことだった。

起きて時計を見ると8時を示していた。

初日からラジオ体操に寝坊した。

行く気はさらさらないのだけれど。

あくびして目を擦ってベッドから降りた。

1階に降りるとリビングのテーブルに
朝ごはんとメッセージが置いてあった。

私はメッセージを読むと元と同じ場所に置いて洗面所へ向かった。

顔を洗って、髪もきちんと解けないように結ってようやく朝ごはんを食べた。

食べ終わってからはお昼になるまで夏休みの課題を進めた。

お昼ご飯は自分で作るつもりだけれどなんとなく食欲が無くて止めた。

そう言えば朝から一人なのに妖怪が来ない。

いつもは一人でいれば何度も襲ってきたのに。

まぁ、そんなこともあるかと。

カーテンを少し開けて外の様子を伺った。

暑そうだけれど良い天気。

そう言えば宿題の為に画用紙が欲しい。

私は玄関にあるポーチを肩からかけて
靴を履いた。

いざ玄関を開けた瞬間、勢い良く閉めて鍵もかけた。

見間違いかと覗き穴から外の様子を伺った。

でも真っ暗だった。

ずっと覗いていると今度は黄金の瞳がこちらを覗いた。

縦長の瞳孔が細くなる。

私は鍵を開けて勢い良く扉を開けた。

手応えはなかった。


「なんの用……ですか」


私がそう聞くと彼は咳払いをした。


「……気が変わった?殺しますか?」


「何度も言わせるな」


どうやらその為に来たわけではないらしい。

私は家に鍵をかけて画用紙を買いに文具店に向かった。

彼は何故かその後を3メートルの距離を保ちつつ、ずっとくっついてきた。

それは家に帰るまでずっとだった。


「……ねぇ、用事あるなら早くして欲しい」


振り返って彼に聞くと彼は突然3メートルの距離をつめてきた。


「頼みがある。……お前にしか頼めないことだ」


「……殺し方法?」


そう言うと彼は私の頬をつねった。

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設定タグ:妖怪ウォッチ , オロチ , 剣城京菜   
作品ジャンル:アニメ
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剣城京菜(プロフ) - 浅葱さん» ありがとうございます頑張ります(^^) (2017年5月1日 9時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - 不器用な感じが良いです更新頑張って下さい (2017年4月30日 23時) (レス) id: c9c24569e0 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - シオン!!さん» ありがとうございます頑張ります!! (2017年4月10日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
シオン!! - 頑張ってくださいね! (2017年4月9日 2時) (レス) id: 4af10f54a6 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - *gami*さん» ありがとうございます!!頑張ります(^^) (2017年4月6日 0時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年4月4日 19時

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