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「きゃ!!」
明かりが見えた瞬間、水しぶきがたった。
何故出口が空中で、しかも下は川なのか。
びしょ濡れになるのはまぬがれることは困難だった。
「本当意味わかんない」
ぶつくさ文句を言っている私をオロチは引っ張り岸辺とあがった。
「……本当に元の時代に戻ったんだよね」
「ああ」
オロチはいつも通りだった。
ちゃんとみえる。
消えるという結末は回避できたようだ。
「……礼を言う。すまなかったな」
オロチは私の頭を撫でた。
「別に礼を言われることしてない。……ただ私は自分のためだけにしただけだし。オロチのことなんてどうでもいいし……ていうか触らないで」
私はオロチの手を払いのけた。
「私、もう嫌って思う……。もう逃げたくないし。好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌い。やりたいことはやるしやりたくないことは嫌って言う……」
私はそう言って立ち上がった。
「……帰ろ?オロチ」
「ああ」
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剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» ありがとうございます、頑張ります(^_^) (2017年3月28日 22時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - 初めまして!この小説は、とても面白かったです(≧∇≦)これからも、応援します! (2017年3月28日 14時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - ライラさん» ありがとうございます^ ^頑張ります!! (2016年3月28日 2時) (レス) id: cbfb8f7736 (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - 面白いですね!!続きが楽しみです、頑張ってください(o^^o) (2016年3月27日 12時) (レス) id: 28c829f7f7 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます^ ^ (2016年2月1日 20時) (レス) id: cbfb8f7736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2016年1月11日 11時