番外編 学生ホーキンスの苦悩3 ページ10
次の日、Aは幼稚園が創立記念日で休みで、ローはこれから親と塾を探しに行くらしい。
ホ 「そろそろ行ったらどうだ？もう時間が無い」
ロ 「呪術師がおれの妹のせわなんかできるのか？」
おい、一言ツッコマせろ。
い つ か ら 俺 は 呪 術 師 に な っ た ？
ロ 「いいか、A。変なことされたらすぐに外に出て助けをいうんだぞ」
『うん』
ちょっと待て。何で俺がこんなに不審者扱いされてるんだ？相手は小学生の男児だぞ？と、言うかどこでそんなの覚えた？
ホ 「安心しろ。今日はAに災い運は出ていなかった」
ロ 「呪術師のいうことなんか信用できるか」
ホ 「何でその思考になるんだ？」
結局ローは遅刻ギリギリまで玄関から外へ一歩も出なかった
『いってらっしゃい。お兄ちゃん』
ロ 「…行ってくる」
ホ 「車に気を付けろ」
やれやれだ。
ホ 「ようやく行ってくれた…」
あれこれ煩い挙げ句、俺を不審者扱いするわ、妙なことを妹に吹き込む…
ホ 「それでも兄が好きなんだな」
『はい』
分かった。よーく分かった。
本当によく分かったからそんな顔が笑っていない表情は止めてくれ。
『ちょっと、困ったときとかもあるけど…。ホーキンスさんとか、あまり信用するなって言われてて』
オイ。あの過保護ローは俺にどういう誤解を妹に言いつけてる？
『けど、いつでもいっしょにいてくれるから』
ホ 「……そうか」
苦笑いで言ってるAが本当に可哀想だ。
それより妹に俺のことを何て吹き込んだんだ？
『…あ、そうだ。絵本読んでくれますか？』
ホ 「あ、あぁ。何を読む？」
『そうですね…アガサ・クリスティの「ナイル殺人事件」、「スタイルズ荘の怪事件」、「オリエント急行の殺人事件」…どれも英語版で、お兄ちゃんが読んでもらえって』
あ の や ろ う
参った。
Aも読んで、読んでと瞳をキラキラさせながら訴えている。
帰ってきたら覚えてろ。シスコン。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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作者名：★ウィザー☆ | 作成日時：2017年1月30日 22時
