仮面は脱ぎ捨てて【歌い手】 (ページ2)

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｢そんなため息つきはって…？どうしたん？｣

そう話しかけてきたのは、バーテンダーのセンラさんだ。

通ってるから、随分と付き合いが長い

『…どいつもこいつも、馬鹿みたいだわ…』

｢まぁ～しゃーない、ここはそーゆーお店だからなぁ…｣

『違うでしょ…、ここは、落ち着ける場所なの』

｢まーた、家で何かあったん？｣

『そうよ、、あの人たちは私をなんだと思ってるのかしら』

｢ははっ、まぁ、大手企業の社長さんですもんねぇ、親父さん｣

『普通の家庭がよかったわ』

｢でも、普通の家庭じゃ、ここに来ること難しいですよ？｣

『…そこだけは感謝してるわ』

｢親の金で遊ぶなんて…いけない子ですねぇ？｣

『…ここらへんのやつは、みんなそうよ』

｢羨ましーですわ～！｣

『あんたもなかなかでしょ…』

｢ははっAさんには、敵いませんで～｣

京都弁が入った彼はどこか、落ち着く雰囲気をとても出している

『そろそろ帰ろっかな…、もー、肩こるし耳落ちそう』

｢ゆっくりお風呂につかり～？｣

『そうするわ、お会計はい、カード』

｢は～い｣

『…ありがとう、またくるわ』

｢お待ちしてまーす！｣

彼は怪しく笑い、軽く手を振ってきたので

私は、軽くお辞儀をした。

…

家

｢｢A様お帰りなさいませ｣｣

『ただいま…』

｢A様お父様がお呼びです、｣

『分かったわ、すぐ行く、ありがとう』

お父様苦手なんだよなぁ…

はぁ