仮面は脱ぎ捨てて【歌い手】 (ページ1)

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ｶﾗﾝｶﾗｰﾝ

ドアをあけるとベルがなる

｢いらっしゃいませ～
って！Aさん！お待ちしてました！｣

『こんばんは、お誘いありがと』

この人は、仲のいい支配人

ｶﾂｯｶﾂｯ

履きなれた10センチのヒール

肩がこる真珠のネックレス

イヤリングなんて、重すぎて耳がちぎれそうだわ。

さぁ、今宵も私には眩しい世界に

…

もう一個のドアを開ける

…

ガヤガヤ

私はバーカウンターに1人座る

｢お姉さん、いまおひとり？｣

『えぇ、今来たところなのよ』

｢そうなのかい？なら、俺と一緒に1杯どう？｣

『いいわよ、1人だと暇だしね』

｢うれしーな～！何飲みます…？｣

『うーん、私あまりお酒は得意じゃないのよ』

｢見た目と全然違うね～！｣

『よく言われるわ、とりあえず____で』

｢分かった、マスター!___と___ よろしく｣

『…で、あなたの名前は？』

｢俺の名前は、うらたお姉さんは？｣

『うらた…ね、私はAよろしくね』

｢うん、お姉さんらしい名前。｣

『お姉さん、ねぇ… ありがとうボウヤ』

｢ボウヤって…！俺お姉さんより年上だと思うんだけどなぁ…｣

『あら、身長変わらないし同じぐらいだと思うわ』

｢うぐ…気にしてるんだよ… でもお姉さんは、くっそ高いヒール履いてるからだよ！｣

『ふふっ、ごめんなさいね』

｢お姉さん、豪華だねぇ～｣

『まぁ、ここのお店に来るならオシャレしなくちゃ、ね？』

｢ここすごい豪華だもんね～？いつも来るの？｣

『えぇ、ここ落ち着くの』

｢ふーん…？｣

(お待たせしました、___と___です)

｢ありがとうございます～！｣

『ありがとう。』

チリン

私達はグラスを軽くくっつけた

…

｢お姉さん気に入った…。今夜どう…？｣

『…っ、ごめんなさい、私そういうの苦手なの』

｢…つまんないの。｣

『あんなの遊びでやるもんじゃないわよ…』

｢え～？楽しいじゃ～ん？｣

『あれは、愛し合ったもの同士がやるもの』

｢ん～？じゃぁ、お姉さんと愛し合う～？｣

『ふふっ、ごめんなさいね、私は生憎そのつもりはないわ』

｢ほんっとつれないなぁ～違うところいくね、バイバイ、楽しかったよ｣

彼はそう言って違う所に行った

どいつもこいつも

やることだけを考えやがって…

『はぁ～…』