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「あなた、ヒナさんですよね。」
「っ！はい！A中将に知ってもらえてるなんて、ヒナ感激！」
「ふふ、そんな大した人間じゃないわよ。ヒナさん、走り込みも腕立て伏せもほかの人にも負けずにやってて、両方とも5位以内だったわね。女性が弱いと言うつもりはないけど、体格とか体力にハンデがあるのに凄いわ。」
「あ、ありがとうございます！」
「ふふ、じゃあ素振りもう一回やってみてもらえる？」
「はい！」
汗を流しながら素振りをするヒナに優しく的確な指示をだす彼女。それはヒナだけでは無く、全員に同じ事をした。スモーカーがそれを黙って見守っていると、振り返ったAとバチンと目が合う。スモーカーが少し目を見開けば、優しそうに微笑んでスモーカーのいるところまで歩いてくる。
「貴方が例の問題児君？」
「…まじめに訓練しろってか？」
彼女は不思議そうに首をかしげる。
「見たところ全然問題児に見えないわ？」
「は？」
「だって、走り込みも少し遅く走り出したのにみんなより5周多く走って、しかも腕立ても200回やってたでしょう？問題児どころか、優秀じゃない。」
「…でも、素振りサボってるだろ。」
「それは貴方の素振りが教官から注意されるような問題点がないからでしょう？」
「…。」
「貴方は優秀な分、周りの人とのレベルが合わなくて訓練をしていないでしょ？いい意味でも悪い意味でも頭が飛び抜けている人は叩かれてしまう。」
「…それだけじゃねぇよ。いつもの教官らはいっつも偉そうにして、正義より自尊心やらプライドやらクソみてぇなものを突き通してる。そんな奴らに従う気はねぇ。」
Aは少し目を見開いてから悲しげに微笑む。
「…貴方って…本当に心が綺麗なのね…海軍には似合わない人だわ。」
悲しげな目で訓練をする海兵達を遠目に見るA。沈黙をスモーカーが破る。
「…だが。」
「？」
「てめぇは違う。こんな下っ端の一人一人のことを見てるし、ちゃんと正義を持っている人間だ。…俺が海軍に入ったのは自分の正義を貫くためだ。だから…。」
びっくりしたように目を丸くする彼女。
「だから？」
もどかしそうに頭を掻くスモーカー。
「…っ、とりあえず手合わせしろ。そうじゃねぇとしたくても決断できねぇ。」
「…いいわよ。なんの決断かは、私にはわからないけど、それで貴方に分かることがあるのなら。訓練の一環としてしましょうか。」
グラウンドの中心に向かって歩き出した彼女の背中をみてスモーカーは楽しげに笑った。
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Marinta Galaxy(プロフ) - スモーカーとヒナとの絡みがどういう展開になるか楽しみです。 (2018年9月9日 23時) (
レス) id: 74fb657421 (このIDを非表示/違反報告)
ボルさんLOVE - 小ネタで思わず吹きました笑 (2018年9月9日 19時) (レス) id: 724e7d37e6 (このIDを非表示/違反報告)
カロ - 私がリクエストしたものを書いて下さって有り難う御座います！いやー、まだ途中？でも面白いですね！白ひげは普通の話として書いて下さい！逆にお願いしますっ！ (2018年9月1日 11時) (レス) id: cab3b979f4 (このIDを非表示/違反報告)
和楽器(プロフ) - あの私も、もう一回リクエストします。夢主が行方不明か迷子になったてのを書いてほしいです!!! (2018年8月31日 13時) (レス) id: aef939673d (このIDを非表示/違反報告)
ボルさんLOVE - 反抗期のリク消化、ありがとうございます！おもしろかったです！ (2018年8月31日 11時) (レス) id: a916be50ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でこぽん。 | 作成日時：2018年8月9日 17時
