新人海兵。 ページ46
「厄介な新人？」
「ああ、養成校の頃からの問題児でな。新人と言っても入ってから1年は経っているんだが、問題を起こしすぎて、実力はあるのに全く出世していないんだ。」
「はぁ、その海兵が参加する訓練に出て、躾直してほしいと？」
「ああ。と言っても、その問題の点が上司の言うことを全く聞かないってところなんだが、Aならなんとか言うことを聞かせられるかと思ってな。」
「…言う事ですか。分かりました、とりあえず行ってきますね。」
「ありがとう。場所は第3運動場だ。」
第三運動場に集まって整列している海兵。しかし、今日の教官について話が持ちきりで、かなりうるさい。
「やった…！A中将に訓練見てもらえるなんて！」
「激レアだな！」
「でもなんで俺らなんかの訓練を見てくださるんだろう…。」
「スモーカーはまた失礼なことするなよ！もししたらマジでハッ倒すぞ！」
「うるせぇ。」
「ヒナ、感激。A中将に見ていただけるなんて。」
「テメェもよく言うな。俺らより一回り歳下だぞ？よくそんな奴の言う事に従えるな。」
「ヒナ激怒。スモーカー君ハッ倒すわよ。」
ペチャクチャ話して居れば、教官であるAが現れる。海兵たちはピタッと会話をやめる。
「では、今日の訓練を始めますね。まず準備運動で運動場20周してから腕立てふせを100回です。頑張りましょう！」
「「「「はい！！！」」」」
デレデレな顔で返事をする海兵達。それを鼻で笑ったスモーカーがふとAの方を見れば、彼女は優しい顔で我先に走り出した海兵を見守っていた。
「…。」
スモーカーは少し周りより遅れて走り始めた。
ハンデがある中でスタートしたスモーカーだったが、二百人中上位二十名以内に入った。そして腕立て伏せを終わらせ、建物の陰で柵に寄りかかりタバコをふかして他の海兵の訓練を眺めていた。だいたいの海兵が腕立て伏せをやっと終わらせて、竹刀の素振りを始めていた。スモーカーがふとまだ腕立て伏せを終わらせていない海兵たちの方を見れば、Aが視界に入り、少し目を見開く。
「ほら、あと5回よ！4！3！2！1！はい、終わり！お疲れ様。」
悪く言えば落ちこぼれてしまっている海兵達に最後まで付き合っていたAは体で息をする海兵達一人一人に水を渡し、労りの言葉をかける。その後少し、その海兵達を見守り、無理をしないでねと声をかけてから素振りをしている海兵の元へ向かう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Marinta Galaxy(プロフ) - スモーカーとヒナとの絡みがどういう展開になるか楽しみです。 (2018年9月9日 23時) (
レス) id: 74fb657421 (このIDを非表示/違反報告)
ボルさんLOVE - 小ネタで思わず吹きました笑 (2018年9月9日 19時) (レス) id: 724e7d37e6 (このIDを非表示/違反報告)
カロ - 私がリクエストしたものを書いて下さって有り難う御座います！いやー、まだ途中？でも面白いですね！白ひげは普通の話として書いて下さい！逆にお願いしますっ！ (2018年9月1日 11時) (レス) id: cab3b979f4 (このIDを非表示/違反報告)
和楽器(プロフ) - あの私も、もう一回リクエストします。夢主が行方不明か迷子になったてのを書いてほしいです!!! (2018年8月31日 13時) (レス) id: aef939673d (このIDを非表示/違反報告)
ボルさんLOVE - 反抗期のリク消化、ありがとうございます！おもしろかったです！ (2018年8月31日 11時) (レス) id: a916be50ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：でこぽん。 | 作成日時：2018年8月9日 17時
