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慌てて三人を引っ張ってソファに座らせたAに三人はぽかんとする。
「今医務室に連れてったらさらに出血するし…ああ、もう。スパンダム長官、救急箱ありますか？」
「あ、こ、ここに！」
「早く持って来て下さい！カリファ、医務室から包帯を持ってきてくれる？なるべくたくさんね。」
「は、はい。すぐに。」
二人が戸惑いながら動き出している間にAはルッチとジャブラの上の服を素早く脱がせ、カクとジャブラがそれぞれ怪我している足の方のズボンをビリビリと裂く。
「…っ、ほんとに貴方達なんの処置もしてなかったのね？」
ため息をつきながら言う彼女のことを三人は呆然としたままボケーッと見つめる。
「A中将！こ、これ救急箱です。」
「ありがとうございます。…やっぱり包帯は少ししかないですね。」
Aは少し考えた後、突然自身の背中にかかっていた真っ白の海軍コートをビリビリと裂き出す。四人はガバっと口を開ける。
「ちゅ、中将？！何を？！」
「とりあえずカリファが来るまでに血を止めておかなきゃ。私のコートなんかでごめんね。」
手早く1番出血のひどいルッチの右腕に裂いたコートを巻きつけながら言う。
「いや、なんでわざわざこいつらに大切なコートを裂いてまで。」
スパンダムがもごもご言えば、Aは少し手を止めてから新しい布を裂きながら言う。
「コートはいくらでも替えが効きますけど、彼らは、彼らしかいないじゃないですか。替えになる人間なんていませんよ。そもそも人の命とコート、どっちが大切なんですか？」
言葉を失うスパンダム。淡々と、凛とした顔で処置を続ける彼女を三人は無言で見つめていた。
「A中将！かき集めて来ました！」
「カリファ！ありがとう。あの、手伝ってくれますか？」
「っ、ええ！勿論ですわ！」
Aは手早くカクの手当てをすませると、ルッチの手当てに移る。テキパキと包帯を巻いていくAに、ルッチがやっと口を開く。
「…なぜ。」
「え？」
「……なぜ、ただの殺戮兵器の俺らにここまで？」
Aはぽかんとした後柔らかく微笑み手を再び動かす。
「…何故って、そもそもあなたたちは殺戮兵器ではないもの。感情を持った人間という生き物。それにおこがましいかもしれないけど…私は部下の事が大好きでね、大切にしたいの。それで…私は貴方達のことも部下だと思っているから。」
恥ずかしそうにルッチ微笑みかけるA。
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Marinta Galaxy(プロフ) - スモーカーとヒナとの絡みがどういう展開になるか楽しみです。 (2018年9月9日 23時) (
レス) id: 74fb657421 (このIDを非表示/違反報告)
ボルさんLOVE - 小ネタで思わず吹きました笑 (2018年9月9日 19時) (レス) id: 724e7d37e6 (このIDを非表示/違反報告)
カロ - 私がリクエストしたものを書いて下さって有り難う御座います！いやー、まだ途中？でも面白いですね！白ひげは普通の話として書いて下さい！逆にお願いしますっ！ (2018年9月1日 11時) (レス) id: cab3b979f4 (このIDを非表示/違反報告)
和楽器(プロフ) - あの私も、もう一回リクエストします。夢主が行方不明か迷子になったてのを書いてほしいです!!! (2018年8月31日 13時) (レス) id: aef939673d (このIDを非表示/違反報告)
ボルさんLOVE - 反抗期のリク消化、ありがとうございます！おもしろかったです！ (2018年8月31日 11時) (レス) id: a916be50ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でこぽん。 | 作成日時：2018年8月9日 17時
