ゆるふわおにいさん【歌い手】【男主】

＊ ページ47

side you

『荷物はこれとこれと、あとこれだけ…うん、割と少ないかな。乗り切る？』

｢大丈夫そうですよ！｣

坂田くんは何も無かったかのように健気に笑ってくれる。
酷いことをしたな、なんて自覚はあるけど出来ない相談に乗るようなものだ。こんな事

渉にも坂田くんにも申し訳ない。
……どうしよう

｢Aさん？考え事でもしてはります？｣

『っあ、大丈夫！うん、行こっか』


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


運転してもらって坂田くんのお家まで向かう。
外は寒くて思わず指を握り締めていた。

『おお、でっかいおうち！』

｢えへへ、着きました！
ここの3階なんで、荷物もってエレベーター乗りましょか｣

2人で車から降りて俺は2つカバンを持って、坂田くんにはお土産とかをまとめた袋をもってもらった

『ん、何から何までごめんね〜ほんと』

｢ええですよこれくらい！｣

2人で"また"エレベーターに乗る

『……外寒いね』

｢そ、でしたね、｣

俺はゆっくりと坂田くんの右手を握った

『ちょっとだけあっためて』

｢……はい｣

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