ゆるふわおにいさん【歌い手】【男主】

センラさん、実は ページ31

『んー…やっぱあっついね。早く寝ないとダメだよ高橋』

「い、いや大丈夫大丈夫！！」

うらたんが焦ったような声を出して先輩の手を離す様子が目に浮かぶ

はあ…いいなあ…俺も先輩に触れて欲しい…

って…おいセンラ…

俺は2人の座っているテーブルの近くのソファで目を閉じて狸寝入り。
そもそも今日は酔ってなんかない。

ただ、魔が差した

俺の家に呼んで、俺の事を少し介抱して…

帰らないでって言いたかっただけだった

はずが仕事で近くに来たと言って俺の家にうらたんが泊まることになったのを知ったのはつい先程。

ほんとうに急だったがまぁ断るのもおかしいし何も言わなかったけど…しまったなぁ…


なーんか…いい、雰囲気なんやけどこの2人…
俺の事無視してなにしてくれてるん…

拗ねたくて嫌な気持ちでいっぱいで。
胸んなかがモヤモヤした

『あ、高橋ごめん俺センラベッドにつれてくよ。案内してもらっていいかな』

思い出したように2人の空気が元に戻って俺の近くに先輩が来る音がした

『…っしょと、』

俺も思わず声を上げそうになった

「ぇ、小関お前」




姫抱き、されてる…


『んー？センラ軽いし大丈夫大丈夫。あ、寝室ここかな』


『…ん…しょ、はぁ…お疲れ様、センラ』

俺をベッドに下ろした先輩は俺の頭を撫でながらそんなふうに呟くから




そんな純粋な優しさに俺のこの気持ちは似合わないなとまた心に蓋をした

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