苦手なあいつに恋をした私

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こいつ、いつになったらいなくなるんだよぉ。

顔ツンツンしてくるし。


A「ちょっと司」


司「わっ、A！起きたか」


A「つんつんすんのやめて」


司「具合はもう大丈夫か？授業戻って平気か？」

しつこいなぁ。

しかも教室までついてくる。

A「大丈夫だよ、心配しすぎ」


司「だが、また耳鳴りとかなったら──」

こいつに迷惑かけないって決めてたのに。

A「やめて！その話、あんたにだけは聞かれたくなかった！」

やば、泣いちゃった。

司「え、A？」

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それからは、できるだけ司と話さないように、同じクラスのゆなと一緒に過ごしていた。

でもやっぱり、司とは会ってしまうんだなぁ。
すれ違えばずっとついてくる。


ゆな「ねぇA！○○○カのガチャでさぁ、星4の推しキャラ２人も出たんよ！今回はマジ神引きだったわ〜」


A「凄いじゃん、私なんて星3しか出ないよ？w」


司「あ、A！」


A「ねぇゆな、お腹空いたぁー」


ゆな「だねー、そろそろ購買行こっかぁ。
ってかさ、あの金髪の人Aのこと呼んでるくない？」


A「え？あぁ、あいつねぇ〜私のストーカーなんだぁ〜」


ゆな「え、やばいやん」


A「ねぇ司、一体何なの？ついてこないでくれないかな？ストーカーだよ？w」


司「あの時の事についてなんだが───」


A「だからやめてって言ったでしょ！あんたに私のことで迷惑かけるのが嫌なのっ！はぁはぁ」

泣かないようにしないと。ゆなも見てるし、周りの人も見てる。


A「行こ、ゆな」


ゆな「え？あ、ちょっと待って！」





私、泣いてなかったよね。

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