孤独の引越し。 ページ1
____第1章:孤独の引越し。____
コンコンッ
母「A。今日は学校行く、?」
ドアの向こうから聞こえるお母さんの声。
いつも通りの朝。
「……行かない。」
母「そう、。ご飯置いておくわね。」
そう言ってリビングへと降りていった。
…なぜ学校に行かなくなったか。
そんなの決まってる。
もう、水泳は出来ないから。
3歳から始めた水泳。
物心ついた頃には水泳が大好きだった。
小学生の時、全国大会に出場して見事2位を取り、
中学は推薦で水泳の強豪校で有名な所に入った。
そこは小中高とエスカレート式で、
私の人生は安泰……
そのはずだった。
中学2年生の夏。
もうそろそろ先輩が引退する。そんな時に事件は起きた。
〜
先生「今回大会に出られるメンバーは、佐野、山崎、新倉、松村、Aの5人だ。」
豊田「えっ、そんな。先生!!なんでAなんですか!!」
先生「豊田、聞いてるぞ。最近部活を無断で休んでたらしいじゃないか。しかも、タイムも6秒以上遅くなってる。それに比べてAは4月から4秒も速くなってる。当たり前の結果だ。」
豊田「2年が出るなんてありえない。ボソッ」
その時は気にしてなかった。
何よりも、憧れの先輩とチームで出られるのが嬉しかったのだ。
新倉「A!!よろしくねニコッ」
この新倉華という人が憧れの先輩だ。
華先輩は私が小学生の時に出た全国大会で1位を取った人だ。
クールビューティーで優しく面倒見がいい。
そんな先輩と一緒だったから浮かれていた。
それを後悔したのはメンバーが発表された1週間後だった。
ドンッ
昼休み、購買に行こうとしてる途中だった。
後ろから誰かに押された。
それに抗うことが出来ずに私はそのまま、
階段を転げ落ちた。
目を覚ました時には、知らない場所にいて。
多分病院のベットの上。
そして、いつもと違うことはそれだけじゃなかった。
「足が………動かない、。」
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作者名:スチュアート | 作成日時:2020年3月17日 17時