BTSと天使ちゃんのお話 9

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※筆談してる言葉は【】で表示します



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グク『おはよ』


目を覚ますとグクが私の顔を覗き込んでいる


千里『っ、』


おはようって返したいのに口を開いても声はやっぱりでなくてグクは無理しなくていいよって優しく頭を撫でてくれる



テテ『おっはよー！』


ジミン『千里おはよう、いっぱい寝れた？』



オッパ達は今までの3倍くらい私に気を使って話しかけてくれるようになった



ホソク『じゃあ行ってくるから、今日は21時くらいには帰れると思う！』


玄関でオッパ達が仕事に向かうのを見送る



ﾊﾞﾀﾝｯ



音を立てて閉まったドアに一気に静まり返った宿舎




表向きの仕事は声が戻るまで活動休止
創作活動や個人の日本語に訳す仕事に徹底することになった



家事を済ませてパソコンを開く
リビングにはタイピング音や紙をめくる音しか聞こえない



千里『っあ、』



たまに声が出るんじゃないかって淡い期待を持って声を発そうとするけど、掠れた声がほんとにたまに出るくらい




千里『〜っ！』



ボスンっと投げたクッションは床に落ちるだけ
八つ当たりしても声なんて戻らないのに

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