白岩ちゃんのINI活動記録2 (ページ1)

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奇跡の出来事ページ1

木村side

練習終わり、匠海とご飯に行って戻ってくると、練習室の電気が付けっぱなし

木村「もー、誰か消し忘れてる〜」

尾崎「待って、なんか聴こえへん？」

耳を澄ませてみると聴こえてくる、透明感のある歌声

『きらきら輝く無限の星にひらひら揺れる日降り注ぐ』

尾崎「AnotherDayやん」

木村「ね、懐かしく感じちゃうね…」

大切な仲間と歌った、大切な曲

練習室に近づくにつれ、その歌声も近くなる

『掛け替えのない僕の星For you…』

歌声の主はハッキリしていた

木村「A…？」

白岩「柾哉くん…匠海くん…」

振り向いたAの目は潤んでいるように感じた

一瞬、背を向け、目を擦ると、俺らのほうに駆けてきて、匠海と俺の手を取った

Aは俺らの目を見て微笑む

白岩「奇跡のできごと君と会えた」

木村「不意に見上げた空寂しく思う日も会いたい日もそばにいてあげる僕が 1人じゃないさ握った手離さないから」

Aに俺らは「ここにいるよ」って伝えるように気づいたら歌っていた

匠海も俺に続けて歌う

気づいたら3人で歌っていた

「「「We'll dream another day」」」

尾崎「A…」

白岩「…あれっ、、」

Aの頬には涙が伝っていた

木村「寂しくなっちゃった？」

静かに頷くA

白岩「今のメンバーのこと、、誰1人として欠けることなく大好きだよ…でも……たまに仲間のことも思い出して…寂しくなる、、」

小さい背中でたくさんの想いを背負っているAのプレッシャーや感情は計り知れない

尾崎「大丈夫やで。俺らはここにおる。『握った手離さないから』…寂しくなったら抱え込まんと、手を掴んで」

白岩「匠海くんっ…」

木村「『奇跡のできごと』なんだよ、出会えたことが。だから、無かったことにしなくていいんだよ。過去の仲間も大切な思い出にしておいていいんだよ」

白岩「柾哉くん…っ…」

静かに涙を流すAをそっと抱きしめる

久しぶりに歌うと思い出してこっちまで感動する

白岩「AnotherDay、いい曲だね」

尾崎「せやろ！」

白岩「私、メンバーと出逢えたこと『奇跡のできごと』だと思う。メンバーになれて良かった。幸せ」

木村「元気になってよかった」

尾崎「こっちのセリフやで！『奇跡のできごと Aと会えた〜♪』」

白岩「歌上手っ！」

尾崎「声でか！ありがとうな！笑」

俺らと出会ってくれてありがとう