僕に惚れて下さいっ!!【雨宮太陽】

5.物忘れ ページ6

翌日になり、いつもより早めに起き準備をした。


今日は、水曜日だが野球部だけ大会があるから学校には休むことになっている。


すると、2階から階段を降りてくる足音が聞こえた。





ヒロト「あれ、A。いつもより早いね」


A「ヒロト兄さん、はよ。今日は大会だからね」


ヒロト「あ、Aも大会か。マサキも今日練習試合なんだよねぇ」





そうだった。私達、2人揃って新雲学園に行くんだった。


最近、物忘れ激しいな...。





八神「A、今日は頑張るんだぞ。この大会で勝てば来週には全国大会何だろう?」


A「うん。頑張る。じゃ、行ってくるね」


ヒロト/八神「頑張ってね/な」





姉さんとヒロト兄さんが見送ってくれ、少し機嫌が良くバス停に行った。


野球部は大会が行う場所に各自集まる。


1分も経たない内に、新雲学園行きのバスが来た。


バスに乗るとそこにはもう数人の野球部が居た。


1人席に座ると、睡魔が襲ってきてそのまま眠ってしまった。



少し、疲れているのかな。





「...起きろ!A!」


A「ん...」


高野「やぁっと起きた。ほら、着いたぞ」





寝ぼけながらもバスを降りると、少し見慣れた学校が視界に入った。


あれ、ここって良く練習試合するところだったっけ。





高野「俺らは第1試合で、ベンチは三塁側か」





三塁側へ行き、荷物を置いた。


ふと、フェンスの向こう側を見るとサッカー部がいた。


ちょうど、新雲学園と雷門の練習試合か。


わっ、マサキがボールを奪った!よし!良いぞ!





高野「A〜?お前はサッカー部に入りたいのか!!」


A「いえ!今やりますから!!」





急いでグローブを取り、キャッチボールを始めた。





「あ!あの子!」

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