秘密20：Taiga ページ21
それ以上聞きたくない、とでも言うかのごとくAの唇に自分の唇をあてがう
しばらくして唇を離すと、口元の感触が消えたことによって、微動だにしていなかったAが我に返る
頬を涙で濡らしたまま目を見開いて、俺を見つめている
そんなAを見ていたら、また、涙が込み上げてくる
眉間に皺を寄せ、必死に耐える
「なんで..なんでそんな事言うの....？」
「たいが..くん..？」
「なんで好きになってごめんなさいとか言うの？
なんで身を引こうとするの？
なんで釣り合わないって決めつけるの？
なんで....」
「なんで、もう金輪際関わらないなんて言うの....？」
あぁ....だめだ
泣くな、という自分の意思に反し、涙がぼろぼろとこぼれていく
それを見られたくなくて、Aの腕を引っ張り自分の腕の中にすっぽりと収める
Aの温もりと、ふんわりとAの香りがしてまた泣きそうになってくる
「迷惑、だから....私は、大我くんにとって、邪魔な存在だか..」
「なんでそうやって決めつけるんだよ！！」
自分でも驚くぐらいの大声が出る
突然の怒鳴り声にAは思わずビクリと肩を揺らす
ぎゅううう、と抱きしめる力を強くする
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿..好きなんだ」
「....え？」
言葉にすると、流れる涙が先程より酷くなる
嗚咽をおさえつけるのに必死で次の言葉が出てこない
....でも
言わなきゃ
伝えなきゃ
どれだけ辛くても
言葉にしなきゃ伝わらないんだ
「俺、だって....っ..はじ、めて....お前に、会った時、から....っ
ずっと、好きだった..＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ っ」
苦しい
呼吸をするのも、喋るのも苦しい
でも、それでも必死に言葉を紡ごうと思ったのはきっと..＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『Aは俺にとって、かけがえのない存在なんだよ』
その気持ちを早く
伝えたかったから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朔蘭@Jr垢(プロフ) - arupakay27さん» コメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけてとても光栄です！ゆっくり更新ではありますが待っていて下さると嬉しいです！ (2017年6月21日 21時) (
レス) id: ba97804e3a (このIDを非表示/違反報告)
arupakay27(プロフ) - はじめまして！絶対に堕ちないを初めて読ませていただいて、それからこちらの作品も読ませていただいてます！！ドキドキして次どうなるんだろ！？と思いながら読ませていただいてます。お忙しいかと思いますが、更新楽しみにしてます！！！！！！ (2017年6月17日 21時) (レス) id: 3e944da8f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朔蘭 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2016年12月3日 0時
