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海真side
湊が熱を出した。
いつもニコニコしてるような、大人っぽい湊が。
本当にしんどそうで、あんな湊見たことなくて。
パタパタとスリッパの音を響かせながら、クック〇ッドさんの力を借りて作ったお粥を湊の部屋に持って行く。
時間はもう8時を回っていて、学校には俺と湊の欠席連絡もした。
そっと湊の部屋の扉を開けると、ふうふうと苦しそうな息を漏らしながら眠っている湊の姿が。
俺は彼を起こさないように足音を消して、近寄った。
お粥と一緒に持って来た冷却シートを湊の額に貼る。
「…んっ」
冷たさにびっくりしたのか、湊は目を覚ましてしまった。
「ごめん。起こした？」
「ううん…だい、じょうぶ」
「ちょ、無理に体起こすな」
起き上がろうとした湊の背中を支える。
そのとき触れた彼の熱さに、思わず顔をしかめてしまった。
「……おかゆ、ありがと…」
熱があっても周りをよく見る湊は健在らしい。
すぐにお粥に気付いた湊が、いつもよりもいくらか甘く、溶けてしまいそうな笑みを浮かべる。
高熱のせいかあまり呂律も回ってないし、何だか可愛い……って何考えてんだ俺。
「食べれる？無理そうだったら…」
「たべるよ」
”食べれる”じゃなくて、”食べる”と言った湊。
食欲ないんだろうな。でも薬飲ませないとだし…。
「……はい」
「へ」
「…湊、その手でスプーン持てないだろ」
俺が差し出すスプーンに、湊は分かりやすく固まる。
しばらく戸惑った後、おずおずと口を開けてくれた。やっぱり何か可愛い。
3分の1ほど食べると、湊は「もういらない」と困ったように言った。
「じゃあ薬」
これまたお粥と一緒に共同リビングから拝借してきた薬を、湊に渡す。
湊は素直にそれを受け取り、飲んだ。
その後すぐに布団へ横になる。
「…おやすみ」
湊のさらりとした髪を撫でてやれば、彼は嬉しそうに、とろける笑みを浮かべた。
「おやすみなさい」
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匿名リリス - 暁✩さんへしつもんとリクエストです!! お腹弱めの子はいますか？いたら，その子が胃腸炎にかかって胃腸炎で脱水になるまでこじらせてしまう系は出来るでしょうか？すいません，胃腸炎系大好物で… (8月24日 21時) (
レス) id: e14be183ea (このIDを非表示/違反報告)
暁☆ - 晴さん» 作者も共倒れ系のお話大好物なんです！！なので二人が体調崩すのは書いていて楽しかったです！ 今あるリクエストが消化出来たら、また書いてみたいですね！ コメントありがとうございます！m(_ _)m (2019年8月9日 10時) (レス) id: b3d28df6ed (このIDを非表示/違反報告)
晴 - 海真くんが放置されちゃう感じ好きすぎます！その後、ちゃんと海真くんのそばにいてあげるのも最高です！2人体調崩してどっちかが、ちょっと我慢しなきゃいけない感じほんとに好きです。また、こんな感じのお話書いて欲しいな、、。海真くんが好きです。 (2019年7月16日 0時) (レス) id: 32acc50bba (このIDを非表示/違反報告)
暁☆ - マコトさん» 温かい応援ありがとうございます！更新遅くなっていてすみません…！時間が空いたときにちょっとずつ更新していけるようにしますので、これからもお願いします！(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2018年6月16日 19時) (レス) id: 79c42c199e (このIDを非表示/違反報告)
マコト - この作品は個人的に好きだったのですが、最近更新停止気味になってしまい少し残念に思っていましたが、また再更新していただいてとても嬉しかったです。これからも応援しています。 (2018年6月16日 18時) (レス) id: fb4892608a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2018年1月12日 18時
