白 い 牙 達

24 ページ30

『え、ぇぇえ！！』

JI「うるさい」

目の前には沢山の狼達と小さなログハウス

狼を近くでゆっくり見たことすらないのにこの数は怖すぎる！

思わずジョンイナの背中にぴったりと貼り付けば

JI「こいつら、実はいい奴らだから、ほら」

『ほ、ほんと？』

そーっと横から顔を出せば

くぅーんっと甘えているような鳴き声を出し
ジョンイナに頰を擦る狼達

『な、な、なんて可愛い』

JI「だろ？ 撫でてみなよ」

ジョンイナの前に立ってそーっと
狼の頭を撫でてみれば

『ふわふわ〜〜！』


狼の毛ってこんなふわふわで気持ちいいんだ〜

ずっと撫でていられるわ〜


JI「良い子達ばかりだろ、
仲良くなったようで良かった」

そう言うと、後ろから私の髪をわしゃわしゃと撫でて笑うジョンイナ

ジョンイナ、私の事を
狼を撫でるのと一緒と思ってるでしょ

.
.
『可愛い 〜〜 癒されるわ〜』

木で作られたベンチに腰掛け、
狼の群れと戯れていると


JI「はい、高いジュース」

『ありがとう、って、コーラじゃん…』

JI「実は高いコーラなんだよ、黙って飲め」

『仕方ないな〜、冷たっ！！』

ジョンイナから渡されたコーラを受け取ろうとすれば

わざと頬っぺたに当ててきて

JI「本当に馬鹿だよな」

『本当に子供っぽいんだから！』


私達っていつも痴話喧嘩してる気がするけど、
仲が良いほど喧嘩するって言うしね
まあ、いっか！←

25→←23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す